勤続26年の男たちをみに行った

LIVETOUR V6 grooveの内容に触れています。具体的な曲名は挙げておりません。

『勤続25年の男達』そんなキャッチコピーを聞いたのは去年の話だったか、もう25年なの!?!?と驚いた。

勤続25年というと、大卒で社会人になった人で計算すればだいたい50才手前くらい。
勤続5年ちょっとでヒィヒィ言っているような自分からしたら、25年も同じ会社で勤め上げるなんて途方もないことだし(たぶん無理)、転職が珍しいことではないこの世の中で、同じ職場・同じ職種、ましてやエンタメ界という特殊な世界の最前線に25年も立ち続ける凄さといったら計り知れない。

今回初めて、V6の生パフォーマンスを観る貴重な機会を頂いた。お友達ありがとう…。

ステージは至ってシンプルだった。構成も、演出も、ステージのセットも。すべてがシンプル。しかしそこにこそ26年の”すごさ”をとても感じるステージだった。

着飾らなくても、派手派手しい演出をしなくても、本人たちから滲み出るものが多くて、それを受け止めるのに精いっぱいだった。華美な演出は必要ないようにも感じた。

その滲み出るものっていうのが文章では説明しがたく…なんというんだろう、一番近い表現が「色気」なのかなぁ。「色気」といってもセクシーとかエッチな、という限定されたものではなく、”大人の”とか”安定した”とか”落ち着き”とかそういう類のもの。

ボキャブラリーがないことが悔やまれる…。

たいてい、衣装着替えやステージ転換のために、映像での繋ぎの時間というのがコンサートでは必ずといっていいほどあるものだけど、このコンサートでは映像の時間がほぼ取られておらず、ユニット曲を組み合わせたりなどして、なるべくステージが空になる時間を減らしているように感じた。

それも本人たちのやさしさからくるものなのかなと思ったり。気のせいだったらすごく恥ずかしいけど。(笑)

あと、印象に残ったのは”歌詞”。

スタンド席だったのでモニター頼りのところも多く、歌詞も楽しみながら観ていたのだけど、”ずっと心は一緒だよ””ずっとそばにいるよ”というテーマの曲が集中していたように感じて。

なんだろう、V6の6人にそう歌われると、とても安心感とここちよさに包まれるような、そんな気持ちになって。つーっと涙が流れてしまっていて。

あぁこれこそが年数のなせるものなのかな。なんて。

でも、歌から離れてMC中などはきょうだいっぽさが垣間見えて。わちゃわちゃしている様子は若いグループと変わらないなぁと思ったり。

思えば小学生の頃は『学校へ行こう』を観て育ったと言っても過言ではなく。確か放送が火曜日だったので、翌日の学校の休み時間はその話題で持ちきり。見てないと会話の輪に入れないくらいだった。

登場する強烈なキャラクターや企画ももちろんだけど、それに対して大きな口を開けて手を叩いて大笑いしているV6のメンバーたちの記憶もすごく残っている。子供ながらに特に坂本くんの大笑いが好きだった。

そのほかにもドラマなどの個々の活動やバラエティの印象が強く、今回、アイドルV6ってこんなにもかっこいいのか!ということに気が付かされたのにもう残された時間はひとつき。

もったいないことをしたなぁという気持ちと、最後に観られて本当にありがたかったという気持ち。

参ったなぁとYoutubeを眺めたら、すごいですね、なんでもそろってました。当面は楽しめそうな量。

V6さん、お疲れさまでした。最後の日まで、残り少し走り抜けられますよう。