普通の成人女性よりよく食べ

普通の成人女性よりよく食べ、味覚もめちゃくちゃ発達しているわけでもなく「不味くない=美味しい」と言うくらいに、食にあまり関心がなかった。

質より量、食事は腹を満たすためだけのもの。よく噛まずに飲み込むもんだから母から、お坊さんは一口で30回噛むんだよという話とともによく注意された。

しかしここ2年くらい、食への関心が高まってきている。
よく噛まないことは相変わらずだが、例えば旅先のお土産屋で食品コーナーをじっくり見て気に入ったものがあったら買う。

おそらく、実家を出て自分で料理をするようになったからだろう。
受け身で食事をするのではなく、自分で味を調整したり挑戦したりするようになった。

特に調味料は楽しい。
いつも食べる食材に色々かけてみて、どれが一番合うのかを比べている。
今日はアジフライにワサビ塩やハーブ入り塩や雲丹醤油やらをかけてみて結局ソースが一番美味しいという発見をした。

それだけでなく、“分け合う”ということを覚えた。
分け合わないことはないが、10代の頃は渋々分けていた。だって分けたらお腹いっぱいにならないじゃん。
最近は、旅先で買ったものや自分が美味しいと感じたものを「これ一緒に食べよ〜」と声かける。
今日なんてミスドを半分こした。

一人が好きだったはずなのに、誰かと一緒にご飯を食べることを求めるようになり、更には美味しいものは一緒に楽しみたくなった。

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