仕事を辞めた。②

8月31日をもって、1年4ヶ月働いた会社を退職した。
会社が嫌になったからでは決してなく、むしろ良い会社だった。
本気でビジョンを達成しようとしていて、ガンガン事業を進めるために施策を実行して、かといって社員をないがしろにするわけではない。

そんないい会社を私は退職した。
理由は、自分がこの会社のスピード感にこれからついていけるか自信がなくなったから。仕事が上手くいかず、誰ともしゃべりたくないくらいに落ち込みまくっていた。そんな中で会社の方針として「これから事業をもっと加速させます!」と事業計画の発表があり、余計に自信がなくなった。

こんなに良い会社なのに!私は!全然ダメだ!ダメじゃなくなりたい!でも、もうそんな気力はない。頑張れない。

ちょうど社長と面談があり、自分の胸の内を話すと
「僕は自分の関わる人すべてに幸せになってほしいと思っています。それはヒラノさんも例外なくです。
僕は卒業してすぐにこの会社を立ち上げました。なので、いわば一般的な社会人経験はほぼありません。だけど、この世にはたくさんの会社があります。
社長としてはヒラノさんがいることで進んだこともあるのでこのままいてほしいという気持ちもありますが、僕個人としてはもしこの会社で働き続けることが平野さんの幸せを妨げるのであれば別の選択肢もあると思います。」
捉え方によっては退職催促とも受け取りかねないことだが、社長もそれを承知でこの言葉を言ってくれたのはとても嬉しかった。

そして自分の幸せについてちゃんと考えてみた。これから自分はどうなりたいのか考えてみた。

私は写真が好きで、最近は動物の骨格標本が好きで哲学系の本を読むのが好き。だけどここ半年は仕事で頭も心もいっぱいで全然楽しめてなかった。
「楽しい」を第一になんでも決めてきた私が、何も楽しめてなかった。
それが自分にとってどれだけ良くない状態なか。

退職申告をしてからは、びっくりするほど趣味が楽しめた。それはもう思う存分楽しめてた。
肩の力も抜けたのか仕事のミスも減り、クライアントのかたと以前より緊張せずに話せた。私は1年4カ月もの間、ずっと緊張していたのか。

退職申告してからはいつもの業務と並行して引継ぎ作業もありかなりてんやわんやであっという間に最終出勤日になった。ほんとあっという間だった。

次は派遣社員として働くことにし、無事に仕事も見つかった。
仕事が決まった経緯もまた別の記事で書こう。

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