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何て形容したらいいのか

白い芍薬を買った。
もともと知っている花の種類もあまり多くないので花弁が細かく丸っこいという理由だけでダリヤかと思い手に取ったが、どちらにせよあまりに美しく買わざるを得なかった。

これがまた花の部分が大きなもので乳児の頭くらいはある。デスクに飾るとその存在感は際立ち日に何度も見つめている。

この芍薬は不思議なことに、光が満ちている状態でみるよりも少し暗い部屋で照明に撫でられている方がより美しく感じる。

何度も見つめてはその美しさをその存在感を、なんて形容するかなんて例えるか考え思いつかずにいる。

きれい、美しい、雪みたい、綿みたい、クリーム、布。
どれもしっくりこない。
(雪を花みたい、綿みたいだとは思ったことはある)

語彙力が足りないんだろう。言葉の引き出しをひっくり返しても出てこずもどかしい。
久しぶりに仕事ではないことで頭と気力を使っている、悪くない。

花びらは中央にいくほど細かく外に向かうほど大きくなる。
最も外側の花びらは垂れ下がらず、膨みをもったままなので余計に丸く見える。
一枚一枚は光に透けそうなほど薄いのだが、密集しているからか自身の色を主張している。暗い部屋で少しばかりの光を反射したたずむ芍薬。

書いているうちに良い例えが思いついた。
まるで月だ。

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