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息子の沐浴

息子の沐浴は基本的に夫が担当している。
母である私はホカホカの息子を受け取り、保湿をし、耳と鼻の掃除をする。

産まれてから2ヶ月経ち、少し沐浴桶はミチミチになりつつあるが、まだもうしばらくは沐浴で粘る予定だ。

次の授乳に合わせて沐浴を行うので、保湿の時はお腹が空いていて機嫌が悪い。なので珍しく機嫌がいい時はゆっくりクリームを手に伸ばし、じっくりじっくり息子の肌を堪能している。

むにょむにょと気持ちのよい足を通ってすべすべの足の裏を触る、思ったよりも細い腕に小さな手、短い指には嘘みたいにちょこんと爪がのっている。
どこもかしこも新品でピカピカしていてその小ささに感動してしまうが、1点だけ意外としっかりしているなと思ったのはオフンフン(いわゆる息子のムスコ)だった。

三浦しをんの短編だったか、妻が息子のオフンフンを口に含んでいるところを見て動揺する夫の話を読んだことがある。行動の是非はともかく、そんなことしちゃうくらい赤ちゃんのモノはつるんぷるんしてかわいいんだろうなーと思っていた。
なので、退院した息子の裸をしっかり見た時、意外としっかりオフンフン(特にタマの方)という感じなのだな、と新鮮に驚いた。私の場合、かわいくって思わず‥ということは全く起きなさそうだ。

思えば、同じようなことをウンチの時にも思った。
Twitterで「実家で私この子のウンチなら食べられると言った時に母は頷き、父は驚いていた」という友人のツイートを見た。
母性の強さを感じるべきツイートだとは思うが、それよりも赤ちゃんはウンチもまあまあかわいいんだろうなと思った。
しかし、これも実際にブリブリマニマニと出た息子のウンチを見た時、「私は食べられないな‥」と素直に感じた。(ただ後日行きつけのカレー屋で出た息子のウンチそっくりの鶏マスタードキーマカレーはしっかりと完食した。)

家でも末っ子、親戚の中でも小さい子群だった私は赤ちゃんとの接触がほとんどなかった。じっくり赤ちゃんに接するのは息子が初めてだ。
赤ちゃんとの暮らしは知らないことばっかりだし、なんとなく知っているとも「あれ意外と‥」となることが多い。未知のかたまりである息子をぎゅーっと抱きしめる。

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