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2023年9月ビットコイン及びマイニング企業3社のまとめ ~$RIOT/$MARA/$CLSK~

この記事について

2023年の9月のビットコインの動向及びマイニング企業3社についてのニュースを図表を用いて簡単にまとめています。


ビットコイン

BTC/USDの月次対数チャート

9月の変動幅は始値:25,997、高値:27,486、安値:26,959、終値:26,966で+3.99%の陽線でした。
出来高は2020年頃に比べてかなり低い量で取引がされており閑散期、冬の時代といえます。


BTC/USDの週次対数チャート
  • 月次チャートで見ると50ヶ月平均線の線上

  • 週次チャートで見ると200週平均線と50週平均線の間

  • 日次チャートで見ると200日平均線に抑えられて推移

BTC/USDの日次対数チャート
月別ビットコインパフォーマンス

9月は統計上だと1年の中でも屈指の弱い月でしたので、今年も強い上昇があるわけではなかったです。しかし、7年ぶりに9月のパフォーマンスが陽線で終えることができました。
10月は例年だと陽線の確率が高い月なのでまずは30,000ドルまで上昇することを期待しています。

Riot Blockchain

ライオットについて

Riot (NASDAQ: RIOT) は、垂直統合戦略に重点を置いたビットコイン マイニングおよびデジタル インフラストラクチャ企業です。同社はテキサス州中央部でデータセンターホスティング事業を、テキサス州中央部でビットコインマイニング事業を、コロラド州デンバーで電気開閉装置のエンジニアリングおよび製造事業を行っています。

RIOTの日次チャート

RIOTの9月のデータ

  • ビットコイン生産量:362 前年比:+1.97% 前月比:+8.71%

  • ビットコイン保有量:7327 前年比:+8.15% 前月比:+0.25%

  • ビットコイン売却量:340 平均売却価格:26,379ドル

  • ハッシュレート(EH/s):10.9

RIOTの生産量と保有量の月別グラフ

その他の情報

  • マイニング事業を削減することで電力会社との長期電力契約に基づいて 1,100 万ドルの電力クレジット

  • ERCOTへの参加により250万ドルのデマンドレスポンスクレジット

  • 受け取ったパワー クレジットとデマンドレスポンスクレジットの合計は、9月のBTCの平均価格に基づいて約511BTCに相当

  • ロックデール施設では、建物Gに交換用ドライクーラーの設置を開始しておりハッシュレートが再び上昇。11月に建物が2.4EHのフル容量に戻り、総マイニングハッシュレート容量は12.5EHに

  • MicroBTと長期購入契約を締結しており、コルシカナ施設向けに7.6EHの次世代ビットコインマイナーの初期注文が含まれている。この注文が2024年半ばまでに完全に展開されると、ハッシュレートは20.1EH/sに達すると予想

  • テキサス州は9月にも猛暑が続き電力需要と価格が高騰した。ライオットは引き続き電力戦略を実行し、ピーク需要日を削減し、ビットコインマイニング事業からの収益を差し控え、代わりにERCOTにエネルギー資源を提供

株価の変動

株価としては9月は下落の月となり、始値:11.39から終値:9.33と-17.80%も下落してしまいました。RSIも30~40を行ったり来たりで、月後半には200日移動平均線を下回ってしましました。

Marathon Digital Holdings

マラソンデジタルについて

Marathon Digital Holdings (NASDAQ: MARA) はマイニング施設を運営し、ビットコインの採掘に大量のコンピューティング・パワーを利用しています。2010年に法人化され、フロリダ州フォートローダーデールに本社を置いています。以前はマラソン・パテント・グループ社として知られていたが、2021年2月にマラソン・デジタル・ホールディングス社に社名を変更しました。

MARAの9月のデータ

  • ビットコイン生産量:1,242 前年比:+245% 前月比:+16.95%

  • ビットコイン保有量:13,726 前年比:+28.64% 前月比:+3.31%

  • ビットコイン売却量:800

  • ハッシュレート

    •  Operational/Energized Hash Rate (EH/s):19.1

    •  Average Operational Hash Rate (EH/s):15.8

    •  Installed Hash Rate (EH/s):23.1

MARAの生産量と保有量の月別グラフ

その他の情報

  • ビットコインネットワークで利用可能なマイナー報酬に占める当社のシェアは4.3%となり、先月の3.7%や2023年7月の前回記録4.1%から上昇

  • テキサス州ガーデンシティの施設の通電はまだ保留中。ただし、最新の更新情報に基づくと、施設は今月中に稼働を開始する予定

  • テキサス州マッケーミーでの稼働時間を増やすことに重点を置いている。機器のアップグレード、独自ファームウェアの活用、その他の技術的改善により、米国の平均運用ハッシュレートは前月比20%増加し、15.8EHに。まだ改善の余地があると考えており、稼働時間をさらに増やすためにホスティングプロバイダーと協力

  • アブダビの合弁事業で9月に50BTCが採掘され、そのうち約10BTCが当社のシェア。2番目の大きな施設の建設はほぼ完了しており、プロジェクトの7.0EH全体が2023年末までにオンラインになると引き続き期待

  • 9月、機に乗じて転換社債の大部分を大幅な割引価格で消却

  • 現在、設置ベースで23EHという主な成長目標を達成したため、低コストの再生可能エネルギーを備えた海外拠点を含め、次の5EHのハッシュレート容量について複数評価中。今後数週間以内に拡張計画の詳細を発表する予定

株価の変動

9月は始値:12.53、終値:8.50で-32.38%の大暴落となりました。他の2社よりも変動幅が大きいのは9月中旬に転換社債についてのニュースが出た日に10%程度暴落したことが原因です。

CleanSpark

クリーンスパークについて

CleanSpark (Nasdaq: CLSK) は、アメリカのビットコイン採掘企業です。主に低炭素電力で稼働するデータセンターを所有および運営しています。
同社はまた、顧客にラックスペース、電力、機器を提供するなどの従来のデータセンターサービスや、仮想サービス、仮想ストレージ、データバックアップサービスなどのクラウドサービスを提供しています。

CLSKの9月のデータ

  • ビットコイン生産量:643 前年比:43.53% 前月比:-2.43%

  • ビットコイン保有量:2,240 前年比:277.10% 前月比:33.57%

  • ビットコイン売却量:80 平均売却価格:26,800

  • ハッシュレート(EH/s):9.6

CLSKの生産量と保有量の月別グラフ

その他の情報

  • 一日の平均採掘量は21.43で最高値は22.59

  • サンダースビルの建設作業は1号棟の鉄骨構造と屋根が完成し、2/3号棟も建設中で遅延の報告はなく年末の完成に向けて順調に進んでいる。

株価の変動

9月は他の2社と同様に-22.72%の暴落の月となりました。
下落幅としては時価総額が小さい分変動幅が大きく、MARAに次ぐ下落となりました。MARAの転換社債のニュースがなければ一番下落した銘柄となります。
月後半には200日移動平均線を下回る状態となってしまい、7月から続く下落トレンドを順調に推移し底値を下げています。

まとめ

8月に続き電力の問題が残っているものの、各企業とも順調にマイニング事業を計画通りに行っている感じに思えます。
価格について9月はビットコインはアノマリーに逆行してギリギリ上昇した一方でマイニング銘柄は2桁以上の大暴落となりました。
どの銘柄も200日移動平均線を下回り、下落トレンドを深掘りしている状態となっております。
10月は統計的には上昇月となる可能性が高いので下落トレンドを突破、200日移動平均線の突破を期待します。

注意

この記事はあくまで情報提供を目的としており、金融商品の勧誘や推奨を行うものではありません。投資にはリスクが伴いますし、皆さんの状況や目標に最適な投資戦略は個々に異なります。

投資判断を行う際には、十分なリサーチと専門家のアドバイスを受けることが重要です。この記事の情報は一般的なものであり、特定の個別の状況に対する適用を意図していません。

投資に関する質問やコメントは歓迎ですが、皆さんが適切な投資判断を行うための基礎知識を身につける手助けとなることを目指しています。安全で健全な投資体験をお楽しみいただけるよう、情報の活用には慎重さが必要です。どうぞよろしくお願いします。

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