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日記27 2022_1218-1224

こんばんは。週に1記事、もしくは2週に1記事くらいのペースでざっと日々の出来事や雑感を書いてます。

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写真はその週に撮ったものを1枚。着地を成功させたウイダー

20221218(Sun)
M-1グランプリを視聴。デリバリーピザと共に。序盤、立て続けに推したちが呼ばれてしまうという悪夢があって辛かったけれど、それ込みで大変楽しませていただきました。カベポスター永見さんの「一言だけいいですか。那須川天心ー!」とロングコートダディ兎さんの「もうええど!」に痺れる。勝負の大舞台でこういう力の抜けたユーモアを繰り出せる姿はかっこいいと思う。
そして深夜に『鎌倉殿の13人』最終回。鮮やかすぎるタイトル回収、狂気じみて美しすぎるラストシーン。最後の最後まで本当にすごかった。感服という言葉を違和感なく寄せることのできる作品。頑張ってお金を貯めて円盤買いたいな。
胸いっぱいの1日。

20221219(Mon)
仕事のリサーチで初めての国立国会図書館へ。飲み込まれてしまうほどの本に囲まれる空間がそこにはあるのだと勝手に想像していたが、大半が閉架書庫で保管されている形式でちょっと残念。システムの設えが素晴らしく快適ではあったが、いろいろトータルしても都立中央図書館派。
銀座の美味しい蕎麦屋で同業の友達3人と食事。ジャンル問わず、ある作品に対する言葉を求められたとき、自分の言葉は拙いという事実を突きつけられ、いつも反省させられる。ありがたい機会。楽しくていい時間でした。
映画『THE FIRST SLUMDUNK』を観る。評判通りの快作だった。

20221220(Tue)
夜、なんとなくボーっとしていたのでリアルタイムでラジオでも聴こうかと思い番組表を眺めると、『星野源のオールナイトニッポン』にスペシャルウィークのゲストで土井善晴さんが登場するとのこと。なんとなく興味を持っていたお方だったので拝聴。「食材をおもてなす」とか「大根だってゆっくり風呂に入りたい」などという言葉を口にしていて、料理(における食材)との向き合い方というか、感性みたいなものが、自分が建築や家具の設計でやりたいものと似ているような気がして興奮。すぐに書籍を購入。年末年始に読みます。

20221221(Wed)
なんとなく、日記を書く気が起こらない日が続いている(といいつつ書いているのだけれど)。まあそんな時期もあるよな、くらいにしか思わないが、夜にその日感じたことや考えたことを整理して言葉にする作業は体力を要することなのだなと改めて思う。その整理については睡眠が無意識のうちに協力してくれるので、その日の日記というものは、翌朝に書くのがベストなのかもしれない。余裕のある朝のひと時を過ごすことは、とてもハードルの高い高尚な行為に位置付けられているほどの夜型人間なので、継続するには夜にこなすしかないのだけど。筋トレ感覚で地道に頑張っていく。筋トレ嫌いだけど。

20221222(Thu)
リサーチを兼ねた打ち合わせで日本橋へ。クライアントの到着を待っていると、「ガクさんですか?」と見知らぬ女性にお声がけいただく(「ガクさん」とは多分言われておらず他の名前だったが、思い出そうとするとなぜか「ガクさん」で再生される。まーごめ。)。驚きつつも、「あ、違いますよ〜。」と相手を怖がらせないように慎重にトーンやや明るめで返事をすると、「ごめんなさい」と会釈をしつつ後ずさっていった。マッチングアプリの待ち合わせかなと思いつつ目で跡を追っていると案の定すぐに別の男性と合流していた。なんとなく安心しつつも、男性をよく見るとタイトな黒ダウン・タイトな黒パンツ・システマチック系のリュック、と、自分の身なりと違いすぎて驚く。こういう待ち合わせの時って簡単に服装など伝え合ったりしないものなのだろうか。自分だったら相手が先ほどのように困ってしまわないように伝えるけどなあなどとぶつぶつ思いつつ、結局はその男性の方がテキパキとシステマチックに仕事をこなし(リュックによって与えられる印象の大きさよ)、しっかりと貯金もできて部屋も綺麗そうだったので、きっと彼女を幸せにできるのだろうなと勝手に敗北した気分に。もし順調にことが進んで結婚とかお二人の物語が進展した場合は、脇役”気さくなモッズコートの男”としてクレジットお願いします。
しかしこのなんでもない平日の仕事終わりに、何も知らない初対面の異性と飯を食いに行く世界が普通にあるんだなとなんとも言えない気持ちに。自分は、そこからは遠くで生活をしている。

20221223(Fri)
暖房による熱がこもった部屋の空気の入れ換えはとても気持ちがよくて好きだ。自分の気持ちも、冬の空気の入れ換えのようにすっきり入れ換えられたらなと思う。
昨日、日本橋に足を運んだついでに、友達が会場構成をした展示『AC-bu | MoBA -現代美術館展- Museum of BOB ART EXHIBITION』を観た。展示が良かったのと、AC部というクリエイティブチームについては存在を知っているくらいでまったく理解がなかったのでインタビュー記事を漁っていると、「自分ができない部分、見せたくないと思う部分、下手になっちゃう部分を、それが面白いと思える感覚を大事にしていて、意識的にそれを世に出してしまうことへの抵抗や恐怖の殻を破った」といった旨の内容が書かれていて、(凄すぎる…。)とやられてしまった。見せたくないという感情や下手であるという自覚と、それでも面白いのだという感性と、その矛盾。それを乗り越えて自身の感性を信じることができるその強さはどこからきているのだろう。すごい人たちだ。

20221224(Sat)
この季節の最高のお楽しみである『三四郎のオールナイトニッポン0』のなかやまきんに君回を聴き、ニヤニヤしつつ年の瀬の訪れを感じながら出勤。
区切りをつけて新宿へ。愛すべきモスチキンを購入し、まねきねこでエルピスとジャパニーズスタイルの最新話を観る。subtitle / 魔法のコトバ / Mirage Op. という今期ドラマかぶれメドレーを気持ちよくかまして、テアトル新宿へ。
とても楽しみにしていた『ケイコ 目を澄ませて』を鑑賞。とにかく奥行きのある作品だった。ラストシーンに象徴されるように、鑑賞者を強く惹きつけつつ、ちょっとの”?”を残す、あるいは解釈の余地を残すシーンで溢れていたように思う。そしてその幸せな状態を与えてくれるためには、製作陣の圧倒的な思考の粘度、そして何より誰にでも伝わるショットの美しさが土壌としてなければならない。これを突きつけられて、背筋が伸びるどころか、怯んでしまった。一番好きだったシーンはケイコ・弟・ハナが3人でブレイクダンスをするシーン。ケイコが柔らかい動きをもってして、社会とか希望と結びついた気がして微笑ましく、とても嬉しくなった。“嬉しくなる”というのは、作品に触れた時に生じる感覚としてはあまりない気がする。あと、鑑賞しながら呼吸が深くなる瞬間が多いというのは、心を掴まれている証拠だなあと観終わった後に感じた。とにかく深く吸い、ゆっくりたっぷりはくシーンが多かった。素敵な映画でした。劇場で思わず岸井ゆきののフォトエッセイを購入して帰路へ。

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