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中学受験の振返り⑨ -6年夏期講習まで-

小学校4年、5年と中学受験生活を可もなく、不可もなく過ごした息子は6年生になった。入塾したときの4教科の偏差値が55だった息子は、6年生になった始めのマンスリーテストでは4教科で53.9だった。

これに対しては「よく食らいついた」という考えもあるし、「全然、変わってないじゃん」というのも、その通りだと思う。当然、開成を第1志望に考えている我が家の考えは後者であった。

まずは4教科で一度でもいいから、60を超えないと、開成という関門に挑戦することもできないと考え、新学期の息子にこう言った。

「夏休みまでの間にある毎月のテストのどこかで一度でも60を超えないと開成を受けさせない」

まぁ、ある程度、焚きつける必要があったし、奮起してほしいという思いもあった。同時に偏差値50台で開成は難しいことだというのも、偽らざる事実だと考えていた。息子も納得し、少しだけギアが上がったように思う。
あくまでもこれまでと比較して、「少しだけ」であるが。

しかし、ついに、結果が伴い始める。
5月のテストは理科の偏差値が63.8という信じられないくらい良かったため、4教科偏差値も押し上げ、偏差値59.5。6月は社会の偏差値が50.2と足を引っ張ったが、算数の偏差値が60を超え、4教科偏差値55.5(我が家では社会は暗記科目なので、あとで挽回がきく教科と位置づけており、あまり重要視していなかった。実際はそんな訳はないのだけど。)。

そして、夏期講習が始まる直前の7月についに4教科62.7を叩き出す。算数の偏差値が58.9と少し残念なだけで、残りの3教科は全て60超え。
このときはマジで、開成の背中が少し見えた気がした。クラスも最高の「α2」クラスとなり、絶頂にいた。
ただ、絶頂にいたのは親の気持ちだけであって、本人としては何でその時だけ、そんなに偏差値が高かったのかもよくわかっていなかったように思う。
どちらにしろ、あと7ヶ月で偏差値がついに60を超えてきて、我が家としてはこれで、開成を目指すスタートラインに立ったと感じた夏期講習前であった。

・・・この後、この偏差値を超えることは一度もないとは、夢にも思わず。「次は偏差値65を目指そう」、と息子と話したんだけどなぁ。

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