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中学受験の振返り④ -学校説明会に行こう-

そんなわけで息子の中学受験が始まった。
当然のことながら、どこの学校に志望するかなんて、親も息子自身も考えておらず、まずはやってみようという感じだったと思う。
息子の前にお姉ちゃんが中学受験をしており、お姉ちゃんは都内の女子校に進学していた。

それを踏まえて、妻が一番最初に考えたのは、
「男子校ってどんなモノなのかわからないから、男子校の学校説明会に行こう! せっかくだから、御三家の学校説明会に行ってみたい」
ということだった。

そして白羽の矢は日本で一番有名な進学校に立った。

そう「開成」である。

開成に一目惚れ(親が)

開成の学校説明会から帰ってきた妻が僕にボソッと呟いたのを今でも鮮明に覚えている。

「やばい、最初に頂点なんか見るんじゃなかった…。あそこより良い学校のイメージが湧かない…」

…は?
何を言ってるんだろう、と思った。
要領を得ない妻にもう少し詳しく尋ねると、妻曰く、

・偏差値を抜きにしたら、超良い学校。何より学校のシステムが素晴らしい
・全然、ガリ勉の学校じゃない
・ある意味、私が考える学校の理想形
・先輩=後輩の繋がり方も理想的
・先生も凄い良い

と出るわ出るわ…。褒め言葉が止まらない、止まらない…
たった1回の学校説明会で完全に惚れ込んで帰ってきました。
恐るべし、開成…。

そして父も同調す…

あまりにも惚れ込んでしまったことを妻自身も重々認識しており、次に開成の学校説明に行くとき、「貴方一人で行ってきて。そして感想を聞かせてちょうだい」と言われ、ということで、2回めの学校説明会には、私一人で行くことになった。

んで。
同じように惚れ込みました…。
すげぇ、自分が入りたいわ、これなら。
偏差値が高いから、こういう学校になったのか、こういう学校だから、みんなが入りたがって偏差値が高くなったのか…。

ちょっとね…。
あれは劇薬です。ホント最初に頂点なんて見るべきじゃない。
あれを見てしまったら、他の学校説明会がホントに陳腐に感じてしまう。少なくとも私たち夫婦はそう感じました。
あの後、3年間様々な学校説明会に出席しましたが、開成を超えて感動する説明会は見ることができませんでした。もちろん、良いなと思う学校はたくさんあるのですが…。

というわけで、我が家の2回目の中学受験は偏差値52しかないのに、日本最高峰の私立中学校を目指すことになります。この時点では、息子の思惑は全くありません。

まぁ、いつでもそのレールから降りればいいや、という気持ちが80%くらいありましたが…。

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