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文字単価0.04円の搾取案件にだまされてもライターを20か月継続できている話

小学校3年生と1年生の姉妹を育てる「兼業主婦ライター」のマユナです。
今回は搾取案件にだまされたけど、めげずにライターを続けられている話と、そこから得た教訓を書きたいと思います。

2020年7月、私は初めて ライティングの案件を受注しました。しかしその案件はいわゆる「搾取案件」だったのです。

搾取案件とは 作業内容と報酬が見合っていない案件の事です。 例えばスキルアップができるとうたってとんでもない低単価で執筆をさせる、無料でテストライティングをさせた後に不合格にし報酬の支払いをしないなどです。労働力の搾取をされたということで、搾取案件と呼ばれています。

けれども、そこからWeb ライターとして20ヶ月間仕事を続けることができました。

これからWebライターに挑戦したい方へ参考にしてもらえれば嬉しいです。そして、すでにライティング案件を受けている方には「あるある!」と共感していただければ、私の経験も昇華するでしょう。

初めてクラウドソーシングにチャレンジしたときの記事はコチラ↓


「初心者大歓迎」に気をつけろ!

さかのぼること20ヶ月前、私は「初心者大歓迎! 書きながらスキルアップができます」と書かれた案件に応募しました。 

「クラウドソーシングで本気で稼ぎたいなら、”タスク案件”ではなく”プロジェクト案件”を狙え」

という言葉をどこかのWebサイトで見た私は「初心者大歓迎」の文字に踊らされて、ある案件に応募しました。 そのときの募集ページに書かれていた報酬は1,600円(テストライティングあり)。初めてのプロジェクト案件応募のドキドキもあり、報酬面に関してきちんと確認しなかった私にも落ち度があったように思います。

「とにかく応募しなくちゃ始まらない!」と焦る気持ちで、今まで経験したことや書けそうな得意分野などを必死で掘り起こし、応募しました。

結果は見事合格し、記事を書くことになったのです。

あのときの合格メールが来たときの高揚感は、たとえ搾取案件でも忘れることができません。

文字単価0.04円!?そんな案件が存在した!

案件の詳細は、まず2,000文字程度の記事を1記事、報酬なしのテストライティングとして書きます。合格したらクライアントの運営するライターチームに所属し19記事を書き、合計20記事を納品後にやっと報酬が支払われるというものです。 そのライターチームに所属すれば、ライティング初心者向けのマニュアルをもらえ、先輩ライターからの添削を受けられるとのことでした。クライアントからは「報酬をもらいながら有料講座級のスキルアップができる」というのがこの案件のメリットだと言われました。

その言葉にすっかりだまされた私は報酬なしのテストライティングを受け、めでたくライターチームに所属することになったのです。

案件に合格した当初から抱いていた違和感は2記事目の作成のときにはっきりとしました。 

キーワードだけを与えられ構成、執筆、画像選定、WordPressへの入稿まですでての作業をするという指示をされ、慣れない私は10時間かかりました。
そこで初めて、自分が今やっていることの「文字単価」を考えたのです。

まず、20記事作成して1,600円の報酬ならば、記事単価は80円…2,000文字で80 円と言うことは、文字単価は0.04円!?
愕然としました。

あまりにも安すぎる!!

私は「研修」で書いてるのではなく、少しでも稼ぎたくてこの仕事を選んだのに。

どうにかして2記事目を納品して、3記事目の依頼が来たタイミングで辞退しました。
私と同じように挫折するライターが多かったのでしょう。特に引き止められることもなく、案件は途中終了となりました。もちろん報酬は1円も支払われませんでした。

悔しさをバネに認定ランサーに

搾取案件に引っかかり挫折した私でしたが、こんなところで引き下がっては家計が破綻してしまいます。

それ以来、きちんと報酬や条件を確認して、案件に応募するようになりました。10件ほど応募したところで、文字単価0.5円の案件を受注することができました。

そんなときに副業をすすめる動画で見た「飲み会や自己満足のための買い物をするお金で、セミナーなどを受講して自己投資しましょう」という言葉に衝撃が走りました。

「自己投資! そんなこと思いつかなかった!!」

それからほどなく9月のある日、ランサーズ社が主催する「ランサーズブートキャンプ」の受講生募集ページを見て、自己投資の話を思い出したのです。搾取案件で泣くぐらいなら、信用できる企業のセミナーで自己投資をしようと考え、ランサーズブートキャンプを受講しました。
直後に文字単価1円の案件に合格し、いろいろなラッキーも重なり「認定ランサー」(ランサーズの受注者で最上位ランク)になることができたのです。

何が私を支えたのか

そして、私はライターを始めて半年でコロナ禍の前にパートで働いていた給料を上回ることができました。現在は最高で2.5円の案件を受注し、子供の習い事の月謝と自分のおこづかいは自分で稼げるぐらいの月収を得ています。

搾取案件の0.04円からスタートしたからこそ、0.5円→1円→2円→2.5円と小刻みのステップアップでもモチベーションを保つことができています。

また、家にいながら昔から好きだった文章を書くことで稼げている、家計に貢献できているという事実は、自己肯定感を高めることができました。

このnoteを読んでいる人には絶対に搾取案件に引っかからないようにして欲しいので、私の体験を書きました。しかし、Webライターには「諦めない強い心」が必要です。その先には、スキルも実績もついてきます。とにかく書く、案件に応募するは続けてくださいね♪


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