14.手書き勉強法(心理) ~フェーズ2:過去問演習~
私が受けた大学院の過去問は以下のような構成でした。
①臨床心理学の知識を問う問題(600~800字目安)
例:精神分析と行動療法の理論的枠組みおよび有効性・限界点を述べよ
②心理臨床の事例問題(600~800字目安)
例:あるクライエントAから〇〇という相談があり、××という困難が見られるようであるが、あなたがカウンセラーならどのような対応をするか説明せよ(実際はもう少し具体的にシーン説明がなされています)
③臨床心理学および基礎心理学(統計含む)に対する用語問題(1用語200~300字目安)
例:以下の用語について端的かつわかりやすく説明せよ。1.アレキシサイミア、2.境界性PD、3.ASD、4.共分散構造分析・・・etc
過去問演習は以下の流れでやりました。
1.志望校を決めて過去問を取り寄せる
2.最新の過去問を実際の時間制限をかけて解く
3.自分の解答力をアセスメントする
4.不足している知識を埋めるために勉強する(ギャップを埋めていく)
5.最新版以外の過去問も解いていく
6.4と5の繰り返し
また、受験前最後の1か月は実際の入試状況に慣れるために
当日の時間割通りに過去問を解く
というシミュレーション練習を行っていました。
過去問演習を手書きで行っていると、
・手がものすごく疲れる!!!
・消しカス邪魔!w
・時間足りねえ(泣)
・集中続かない
・文章上手く組み立てられない・・(絶望)
という状況に陥ります。
そのため、納得いく解答が作れるようになるまで何度も何度も手書きで過去問を解きましょう。
何度も書いていると次第に文章が作れるようになりますし、
集中も続いたり、時間も少し早くなったりしていきます。
私の場合覚えが悪かったので大量の紙と鉛筆・消しゴムを消費しました。
過去問は1つの年の版を各5回以上は解きました。
KALS青も5周はしました。うまく解けない設問の場合10周はしたかもしれません。
毎回必ず手書きをし、ファイルにまとめ
反省点や改善点を整理し、PDCAサイクルを回していきました。
そのほか、道具的なことで改善可能なことはどんどん工夫していきました。
例えば、疲れにくい文房具を使う、消しやすい消しゴムを使う、書きやすいシャー芯を使う
といったことは地味に効いてきます。
過去問演習は「答えがない」という点でも難関です。
先に述べた問題①②なんかは答え合わせしようがないんですよね。
採点する教員の解釈や視点によって「適切さ」が変わりますし、
②に関しては特にその傾向が強くなりますよね。
だから解いても解いても自分の解答が正しいのか自信を持てず、
すごく不安ですごく焦って消耗していきます。
予備校の教材には「解答例」がついてますが、
それらはあくまでも無難な解答例ですし、
自分が受ける大学院の解答としてふさわしいとは限りません。
とても難しいのですが、
無難な解答例ができるようにする+志望校を入念に調べてどんな解答が望ましそうか考えてみる
といった感じで対策していくしかないかもしれません。
次回は今回触れた事例問題について
実際に行った対策法について書いてみます。
事例問題は一番苦しかった・・・・
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