見出し画像

日本語配列な分割キーボード Majestouch Xacro M10SP レビュー 1

やあ (´・ω・`)

ようこそ、キーボード沼へ
この note はサービスだから、まずは落ち着いて欲しい

日本語配列な分割キーボード

この言葉を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う


日本語配列な分割キーボードなんてあるの?

 そんな人が購入する候補のひとつとして考えているかもしれない、Majestouch Xacro M10SP (以下、M10SP)というキーボードをかいました

 今どき 300 円ショップでも無線のキーボードが売ってるというのに、このキーボードは 24,000 円近くします

 その価値が果たしてあるのかどうか、分割キーボードに興味がある人の入門機足り得るのかを複数回に分けてレビューしていこうと思います

■ Majestouch Xacro M10SP の概要

 この製品の特徴としてまず上げておきたいのは、日本語配列な分割キーボードで、現実的な値段で買えてすぐ使えるものとしては唯一無二の製品であることです
 もう少し安い製品として、Mistel BAROCCO MD600 か 770 という製品はありましたが、すでに販売終了しています

※ 高い価格でも良いなら、Kinesis の製品が 5 万円後半から 10 万円くらいで販売されています

 他の特筆すべき特徴は、ハードウェア自体にマクロを覚えさせることができることでしょうか
 USB ケーブルを挿せば、どのマシンでも同じキー配置でタイピングができるというのはとても大きな特徴です(後述)

 他の特徴としては、Mistel の分割キーボードとは異なり、マクロ専用のボタンが真ん中に配置されていることや、マクロ設定を支援するソフトウェアが存在していること、キーボード全体のマクロ設定を4パターン切り換えられること…などなどありますが、個人的にはあんまり気にしていません

メリット

 分割キーボードのメリットは、肩を開いて作業ができるので肩こりや首の痛み、視力の低下などを防いでリラックスした姿勢で打鍵することができる…などといわれています

 私個人としては、たしかに肩を開いた(というより肩甲骨を寄せた)姿勢を維持できることに魅力を感じていますし、当たり前ですが、キーボードの真ん中に物を置いて作業できることが一番のメリットと考えています

ノートパソコンと携帯を見ながらお仕事できちゃう

デメリット

 慣れるまではかなり打ちにくいというのが一番のデメリットでしょうか
「B の問題」「カーソルキーを打ちづらいよ問題」が存在することも大きなデメリットです

B の問題

 私は右人差し指で B を打つのですが、この分割キーボードでは、B は 左側にあります
 よって、「ごぶさた」と打ちたいのに「ごうさた」と打つことになってしまい、やんぬるかなと切歯扼腕する羽目になるわけです

 ただ、この問題は簡単に解決できます
 M10SP には、N の隣にマクロ用のキーが配置されていますので、それを B に割り当てることができます

上の赤枠をT、下の赤枠をBにすれば良い

カーソルキー打ちづらいよ問題

 M10SP にはカーソルキーはないので、Fn キーと I J K L を押すことで代用ができるのですが…これが私には大変に打ちづらいのです

 頭の中で、カーソルキーはキーボードの右端下にあるという思い込みがあり、本能のままにぐちゃぐちゃっとキーを触ってしまい大変なことになるということが頻発します

 が、これも解決方法は用意されていて、DIP スイッチを操作することで、 Fn キーと E S D F をカーソルキーに設定することができます

 が、それでもやっぱり打ちづらい…カーソルキー多用派なので、使えないのはめっちゃ困る…

こういうとき降りてくるアレ

 そう、解決の、解決に導くための力がほしい…ああ、何かが見える…そう、そうだ、君の名は…

Emacs!!

 そうだ、お前だ Emacs! Ctrl + F で右、Ctrl + B で左…メインで使っていたのは20年くらい前だが覚えてるぞ…!!

■ カーソルキーを操作しやすくする

 方法とアプローチ自体は間違っていないのですが、専用ソフトでの Emacs  キーバインドの実現は不可能です
 仕様上「一つのキーに対して複数のキーや順番を割り当てること」はできるのですが、「複数キーの同時押しでマクロを発動させること」はできないのです

 こうなるともうお手上げです

 打鍵感もいいし、分割キーボード自体のメリットは得られるし、まあいいか…これで24,000円かー…などと思っていましたが、解決策は見つけてあります

 メーカーに確認したところ、仕様外の動作なので保証はできないよとのことでしたが、設定後は結構快適に使えてるので、次回ご紹介します

■ 今後のレビューの流れ

 気ままに書いているので変更はあるかと思いますが、大筋以下のとおりです

・ emacs キーバインドの実現方法とその実践
・ emacs キーバインドで M10SP を使ってみておもったこと
・ 改めてメリット・デメリットを考える
・ 結局、このキーボードは”買い”なのか

 全 5 回の予定です

 購入を考えている方はコメントに質問等いただければ、答えられる限り答えていきますので、お気軽にどうぞ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?