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リーダーシップの旅のための旅

どうも、おはこんばんにちは、へるどっくすです。

本投稿は野田智義さんと金井壽宏さんの『リーダーシップの旅 見えないものを見る』を読んでの気づきをつらつらと綴ったものです。

私の結論を先に言うと、副題の『見えないものを見る』は「リーダーたるものは一体何をしてきたのか」に対する答えです。が、私はそもそもリーダーシップそのものが見えていませんでした。インターネットで調べても結局マネジメントと混同してしまう。そういう意味で、著書は「リーダーシップという見えるようで見えないものを見る旅」であり、これからリーダーシップの旅に出るための旅でした。そんな中で特に私がハッとしたことを紹介します。

リーダーは目指すものではない

リーダーを目指してリーダーになった人はいない。

「えっ」と初っ端から衝撃。これまでリーダーになれと言われ続けてきました。だからリーダーを目指してきました。でも、リーダーは目指すものではないと。ではリーダーにはどうしたらなれるのか。

行動の積み重ねの結果としてリーダーになる。旅に出て、苦難に出会いながらも何事かを成し遂げて、生還し、結果としてリーダーになる。

結果としてリーダーに「なる」んだそうです。リーダーにはなろうと思ってなるものではないと。じゃあ結果としてリーダーになった人たちは、一体どうやってリーダーになったのか。

人をリーダーシップへと駆り立てるのは、私たち一人ひとりが内なる声に突き動かされて見えないものを見ようとする意志。
現在、現実には存在せず、ビジョンや理想と呼ぶものを見る。そしてその人は実現に向けて行動を起こす。

なるほど、確かに、リーダーと呼ばれる人たちは何らかの強い想いを持っています。そしてその想いに突き動かされている。

ビジョンの必要性

(少し話が逸れますが)だからビジョンが必要なんだと。パーパスが必要なんだと。これが会社で共有されていないと、リーダー(会社のトップを敢えてリーダーと呼びます)と同じ方向を向けないし、引いては会社を引っ張っていけない。だからこそリーダーのビジョンやパーパスを明確にする必要があるし、そのビジョンやパーパスに共感してくれる人たちを採用していくべきなんですね。

例えば火災発生時などの緊急時にバケツリレーを仕切る人。この人には役職も肩書きもない。あるのは、火事を食い止めなければという思いであり、目的は火を消すこと。無事に消化できれば賞賛されるかもしれないが、誰かに褒められたいから火を消すわけではない。

これは、エマージェント(自然発生的な)リーダーの例です。リーダーは役職でも肩書でもない。結果としてリーダーと呼ばれる人になったということが良く分かる一例ではないでしょうか。

マネジメントとの違い

また、冒頭に書いたリーダーシップとマネジメントの混同についても少し。

ヒエラルキーの中では、リーダーシップではなくマネジメントが日常的に機能する。リーダーは見えないものを見ようとし、マネージャーは見えるものを分析する。リーダーは人として働きかけ、マネージャーは地位に基づいて働きかける。リーダーとフォロワーの間でそれぞれの夢がシンクロするが、マネージャーは人を動機付けて人の行動を変えていく。リーダーは創造と変革を扱う。

だから結局のところ、組織の中でリーダー(というか人)はキャップを被り変えているということなんですよね。特に分かりやすいのは、短期(それこそ今期)と中長期(例えば3年後)ですかね。今期の予算を達成するために夢を語っていても仕方がないし、逆に3年後の大きな目標を達成するために具体的なクライアントやクロージングについて話し合っていても仕方がない。適切にキャップを被り変えて進めないといけないということですね。

リーダーになるための羅針盤

ご参考までに、ハウツーに流れることのないエマージェントリーダーになるための羅針盤をシェアして終わりにしたいと思います。

【意志力】知行合一は自分自身との真摯な対話から生まれる。また、他者との真摯な対話から生まれる。だから、まずは自分の内面から湧き上がるものが必要。
【基軸力】やり続けるためにブレない。
【構想力】見えないものを感性で感じる。
【実現力】コミュニケーションを通じて見えないものへの理解や共感を得て周囲や組織の中で行動の輪を広げ構想を現実へと変えていく。

それではまた。

もう、、、読んでいただけているだけで嬉しみに溢れてますんで