新規事業案、ピボットすべきか白紙に戻すか

社内起業プログラムで検討していた「老後のお金の不安を軽減するサービス」ですが、2週間強検討してきて行き詰まってきたので、現在のモヤモヤを吐き出します。

年末から社内のプログラム参加者を中心に何名かヒアリングしてきたのですが、今現在見えてきたのは「このテーマで困っている人が見えてこない」ということ。

社内の知り合いにインタビューして見えてきたのは、うちの会社で勤める人の属性は以下のどれかかと。

  1. 若年層:子供の教育費や学費の心配が先に経ち、老後の問題について強い課題認識を持っていない。

  2. 中年層:そこそこ稼いでいらっしゃって、資産もそこそこあるのか心配レベルが低い。(いくら資産があるのかは流石にインタビューできませんが、相手の属性で収入は想像がつきます)。

  3. 定年退職者層:定年後の年金・退職金の話は、定年間際(役職定年者は57歳時)に会社や組合に教えられるらしい。そこで初めて「こんな少ないの?」と驚き、50歳位までに教えてもらいたかったと後悔している。

退職者層のペインはあるものの、それをどのように事業に結び付けられる課題にするか、というところが問題かな。

一方、世の中的には老後の不安を「お金」とする方の比率が一番高く、ここにはペインがきっとあるはず。

そこで、ChatGPTさんに「老後のお金の不安を感じる人の属性」を質問して返ってきた回答がこちら。

  1. 中間層または低所得層:高所得者に比べて貯蓄や投資が少ないため、将来の不確実性に対する不安が大きい。

  2. 自営業者やフリーランス:定期的な収入や企業年金、退職金などの福利厚生が限られているため、老後の経済的安定が不確実。

  3. 独身者や子供がいない人:老後の生活を支える家族のサポートが期待できない場合、自身の貯蓄や資産に依存する必要がある。

  4. 高齢者になる親を持つ中高年層:自分自身の老後資金と同時に、親の介護や医療費に関する負担が重くのしかかる可能性がある。

  5. 早期退職者や職を転々としている人:安定したキャリアパスや企業年金の恩恵が少ないため、老後の経済的基盤が弱い。

  6. 十分な金融教育を受けていない人:貯蓄や投資に関する知識が不足しているため、資産形成の機会を逃しやすい。

うーん、自分のインタビューしてきた人は上記にあんまり当てはまらないぞ。唯一退職者が「十分な金融教育を受けていない人」に当てはまっているような気がするが、現役世代は意外とみんなNISAや確定拠出年金を「とりあえずやっている」レベルには達している。

今後の進め方をしては、インタビュー相手を「中〜低所得層」「フリーランス」「転職を繰り返している人」に切り替えていくのが定石なのかも知れませんが、そうするとインタビュー相手を探すのもハードルが上がるし、センシティブな質問をぶつけにくい・・・。何より、課題が自分事でなくなるので「Why you?」が圧倒的に弱くなる。

今後の展開としては、「お金の不安」というテーマからピボットして「老後のやりたいを叶える」「Die with Zeroで書かれているような資産活用で人生を如何に楽しむか」といったプラス思考のテーマにする事で、自分事化しつつ、同様の嗜好を持つ人をサポートできないかと検討中です。

社内事業プログラムの期限もあり、白紙に戻して検討すると2週間以上のロスになるので避けたいところです。でも他の人の事業案テーマを見ると、自分ももっと別の道を探りたくなくという欲も出てきたりして・・・

もうちょっとモヤモヤが続きそうです。


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