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【速報】「indeedのCMに対する注意喚起」ディップが打ち込んだindeedへの抗議の全容と解説をします※2月22日(月)消費者向け訂正・謝罪広告も要求とのこと※

こんにちは!エモトのHRです。
今回はTwitterでも話題になり始めている、ディップがIndeedに送ったCM動画の放送・配信停止を求める通知について、取り上げたいと思います。

皆さん、知ってましたか?実は2月15日よりindeedの新しいCMが放送されていたのですが、そのCMに対し、バイトルやはたらこねっとを運営するディップが配信停止を求める警告書を送付していたようなんです。

それだけでは「なんかバチバチやってんな」と思われるだけかもしれませんが、求人業界について内情を知っている人間からすれば、このニュース「まさか、そう来るとは」という驚きのニュースでした。詳しく解説します。

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ことの成り行きと、ディップが出した「indeedのCMに対する注意喚起」について

2月15日より放送されたindeedの新しいCM。このCMの中で問題となったのは「あらゆる求人サイトの情報をまとめて検索できる」等の表現でした。ディップは、この表現が誇張・誇大表現による独占禁止法違反にあたると考えられるということで、Indeed社に対し、CM動画の放送・配信の停止を求める警告書を送付しています。

また、ユーザー向けのWEBマガジンにおいても注意喚起として、このような通知が発表されていました。

「Indeed」が2021年2月から放映している(※)CMにて、あらゆる求人サイトを一括で検索できるかのような表現をしていますが、弊社の「バイトル」「バイトルNEXT」及び「はたらこねっと」の求人情報は、「Indeed」で見ることができませんので、ご注意ください。
(※)Indeed Ireland Operations Ltdより、該当CMについて、地上波放送は2021年2月22日をもって停止し、動画配信サイトYouTubeでの配信は既に停止している旨の回答が同月20日にございました。(2021年2月22日更新)

https://www.baitoru.com/contents/original/2688.html より)

引用文中にもありますが、その後Indeed社より放送・配信を停止する旨の回答があり、現在はCMは停止しているようですが、2月22日、さらにディップはIndeed社に対し消費者向け訂正・謝罪広告を促す通知を送ったようです。

経緯、時系列としては以下のとおり。

2021年2月15日
CM動画の放送・配信
Indeed社が「あらゆる求人サイトの情報をまとめて検索できる」との表現がされたCM動画を地上波及び動画配信サイト「YouTube」等で放送・配信
2021年2月17日
警告書送付
Indeed社に対し、CM動画での表現が独占禁止法に違反するものとして、強く抗議するとともに、CM動画の放送・配信の停止を求める旨通知
2021年2月20日
回答書受領
Indeed Ireland Operations Ltdより、CM動画を放送・配信停止する旨の回答
2021年2月22日
通知書送付
Indeed社及びIndeed Ireland Operations Ltdに対し、消費者向け訂正・謝罪広告を促す旨通知

https://www.dip-net.co.jp/news/1595 より)

どんなCMだったのか?

ディップが出している「Indeed社のコマーシャル動画に関する当社の対応について」によると、街頭インタビューといった形で以下のような表現があったようです。

①「Indeedはあらゆる求人サイトの情報をまとめて検索できる。」
②「Indeedはあらゆる求人サイトの情報をまとめて検索できるって知ってましたか。」
③「あらゆる求人サイトの情報をまとめて検索、だからIndeedは簡単に仕事やバイトが見つかる」
④「IndeedってよくCM見るやつだよね。えっ、あらゆる求人サイトの仕事をまとめて検索できる?全然知らなかった。これなら1つ1つの求人サイトに行かずに一発で検索できるじゃん。全然知らなかった。てかIndeedだけ見たら良かったじゃん。って、もう見つかったよ。良い仕事。」

CMの中では「あらゆる求人サイトの情報をまとめて検索できる」と表現されていたようですが、いやいや、ディップが運営する「バイトル」「バイトルNEXT」「はたらこねっと」はIndeedには掲載していないぞと。そういうことだったようです。

確かに、特に「これなら1つ1つの求人サイトに行かずに一発で検索できるじゃん。全然知らなかった。てかIndeedだけ見たら良かったじゃん。」という表現は、掲載していない求人サイト側からすると抗議したくなる内容かもしれませんね。

確かに求人サイトは出ていない??

バイトル、バイトルNEXT、はたらこねっとは「ペイドメディア」「求人広告媒体」と呼ばれる求人サイトです。
求人広告媒体は多くの場合、採用活動を行う企業から掲載料をもらい求人情報を掲載するという形で運営しています。(媒体社によって課金形態はそれぞれあるので、ここでは詳細省略しますが大枠はそんなイメージです)

それに対して、Indeedは「アグリゲート型求人サイト」と呼ばれる求人専門の検索サイトです。WEB上には、求人広告媒体の他にも「◯◯会社採用サイト」とか派遣会社や人材紹介会社が運営する求人サイト等があります。こういったサイトの求人情報をまとめて検索できるのが「アグリゲート型求人サイト」なんですね。

そして、多くのサイトはIndeedに掲載できるサイトであれば(ここが肝になってきます)掲載され、またIndeed内でも有料広告をうつことができる、という仕組みです。

エモトのHRでもIndeedの動向は随時追っており、1月には目押しで「求人広告媒体」がIndeedに無料掲載されているのか?調査もしました。

その調査結果からも、また知り合いの媒体運営社からの話を聞いてみても、確かに多くの求人広告媒体はIndeedに出ていないようです。

「まさか、そう来るとは」想定外だった点

実は多くの求人媒体は昨年10月から、さらには12月から本当にIndeedに出ていないんです。これまで無料で出ていたのに…というサイトの話もちらほら耳にしています。
出ていないということはどういうことか?というと、多くの求人媒体はIndeedからも集客しているので、応募者の大幅な減少に繋がる話なんです。

なので、逆に求人媒体側はIndeedに出ていないということをあまり言いたがらない傾向にあるなと思っていました。

ですが、ここでディップさん流石というところですが、10月より求職者の安心/安全を担保するため、自ら掲載を止めていたようです。

当社は、求職者及び求人企業に安心して利用していただける独自の機能や審査基準を設け、信頼性かつ透明性の高い健全な求人情報の維持管理を徹底しております。一方で、Indeed社が運営する求人サイト「Indeed」には当社審査基準にそぐわない求人情報が多数掲載されていたため、求職者の安心/安全が担保できないと判断し、2020年10月より「Indeed」への情報提供を停止しております。

つまり、この発表は単なるIndeed社への警告という意味合いだけではなく、ディップの情報は媒体として特別なものであり、Indeedに頼らずディップだけで集客していくという表明である、とも受け取れるわけです。

もう一つの戦いはアプリ?

では、Indeedで集客しないとなると、どうやって戦っていくのか?という点が気になる方も多いのではないでしょうか。

一つ面白い情報で、求職者を集めるための一つの指標として「自社アプリダウンロード数」の熾烈な争いが起こっているようです。テレビ等でもIndeedやタウンワーク、バイトル…など、アプリダウンロードを促すCMが良く流れていると思いますが、まさにそれです。

実際に多くの求人サイトはスマホユーザーがメインなので、ブラウザから検索して求職活動をされる方も多いと思いますが、特定のアプリを使っている方も多いのかもしれませんね。Googleでの検索順位向上など戦い方は色々あると思いますが、アプリでの戦いも今後熾烈を極めるのではないでしょうか。

この動きに広告媒体他社は追随する?しない?という点も、今後目が離せない展開になってきました。また引き続き、様子を見ていきたいと思います。


★仲良しの名古屋の求人企画さんの解説動画もぜひご視聴下さい!★
バイトルとindeedが全面戦争?!炎上中のCMからのディップ株式会社の社長の声明と注意喚起記事から求人媒体の裏の話まで見解&解説致しまーす!


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■スピーカーのプロフィール
・江本 亮
株式会社学生援護会出身。
2005年より求人メディアがASPにて安価で早く提供できるシステム「ジョブメーカー 」にて自社サイト・オウンドメディアによる採用成功を支援、構築実績はこれまで300以上

■運営企業情報
企業名:株式会社EMO

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