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【Indeed】大幅ロジック変更のその後は?有料掲載と無料掲載の変化を調べてみた

HRチャンネルの澤田です!

前回、Indeedサイトのスポンサー求人の掲載ロジックが変わる!という動画をアップしました。8月末で有料枠、無料枠が廃止される、という内容でした。

今回は、このロジック変更で実際どういう影響が出ているのか?ということについて、9月の結果を元にお話をしていきたいと思います!!

ちなみに8月の大幅ロジック変更って何?何がどう変わったの??という方は、前回の動画を見て頂ければと思います!

今回はお話する内容は3つです!

・8月と9月と比べて、有料掲載の成果はどうなったか?
・有料枠は減ったのか増えたのか?
 →実際に何パターンか検索して検証してみました。
・最近非常に驚いたIndeedの事象について

ロジック変更で有料掲載の成果はどうなったのか?


まず1つ目、有料掲載の成果は8月と9月で比べてどうなったかについてです。
結論、弊社で管理しているアカウントを見ている限り、8月よりも9月の方が結果は良くなっているアカウントが多かったです。
具体的には、全体的に広告の表示回数が1割程度上がっています。

広告の表示機会が増えることで、同様にクリック単価も下がっています。

8月よりも9月の方がIndeedサイトに訪れる人が1割り増しで多かったという可能性もありますが、一部のアカウントでは表示回数が2倍になり、クリック単価が半分になる、という現象が起きています。

これは競合の求人がなにかしらの理由で出稿停止していた可能性もありますが、ここまで大きな影響が出るとは考えにくいので、単純に大幅に有料掲載の求人が表示される場所が多くなったのではないか、という気がします。

もう一つ思いつく理由があるのですが、3つ目の話題と被るので、後程お話しできればと思います。

これらのことから8月と9月を比べて、今のところは無料掲載の求人が少なくなり、有料掲載の求人の表示回数が多くなった、と言える状況ではないかと思っています。

有料掲載は実際に増えたのか減ったのか?検索してみた


次に2つ目、実際に有料掲載が増えたのか、減ったのか、検索をして検証してみました。

ちなみにロジック変更の前はだいたい変動はありますが、16件中6件が有料、つまり割合にすると約37%程度が有料掲載の求人でした。

この数字を超えていれば有料掲載が多くなった、超えていなければ無料掲載が多くなった、ということになります。

では早速検証の内容をご説明していきたいと思います。

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こんな感じで7つの職種を各地域、各雇用形態で検索した時に、1ページ目の有料掲載の求人の割合はどれくらいあるのか、ということを調べてみました。

ではまず、職種名単体で検索してみると、こんな感じになります。

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有料掲載の比率が37%を超えているマスは赤くしています。こう見ると、ドライバーだけですね!!これだけ見ると有料掲載少なくなったように見えます。

では、次は地域別でみてみましょう。東京、神奈川、埼玉、千葉で見てみました。

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検索軸に地域を加えると、途端に有料掲載が増えることがわかりますね。中でも介護士はかなり有料掲載の割合が多くなっています。

営業とエンジニアも有料掲載が増えて、事務とドライバーと製造は無料掲載の方が多いという結果になっています。

ちなみにマスの数を数えると、赤色のマスが9個、色なしのマスは19個となっており、全体的に無料掲載の方が多いようです。

一番右の列に各地域の平均も出していますが、千葉が一番有料掲載が多く、次に埼玉、東京、神奈川の順番となりました。

ちょっと傾向がつかみにくい結果ですが、もしかしたら東京や神奈川といた求人が多い地域は、無料掲載が多くなっているのかもしれません。いずれにしても職種と地域の組み合わせで数字は大きく変わりそうです。

次は雇用形態別でみてみましょう。

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正社員、契約社員、パート、派遣で見てみました。これはわかりやすいですね、契約社員と派遣が圧倒的に有料掲載が多そうです。

特に事務は面白いですね、派遣だけが急に有料掲載の比率が高くなっています。

ちなみにマスの数を数えると、赤色のマスが10個、色なしのマスは18個となっており、これも無料掲載の方が多いという結果になりました。

各雇用形態の平均については、派遣が断トツで有料掲載が多く、契約社員、パート、正社員という順番になりました。

かなり前から派遣の求人は無料掲載には出にくいと言われていましたが、今回の数字を見ると、やっぱり他の雇用形態よりは出にくいのかなという気がしますね。

あと派遣会社はかなり多額の広告費用をかけているケースが多いので、有料掲載の求人も単純に多くなっており、これも原因かと思います。

ということでまとめると、派遣や契約社員は有料掲載が多いという傾向は見えましたが、今回検証したキーワードについては、無料掲載の方が多いという結果になりました。ただ地域や職種、雇用形態の組み合わせによってもかなり変わりそうです。

有料無料関わらず、質の高い求人を表示させるという方針なので、単純に今回調べたキーワードが、無料掲載の求人の質が高かっただけかもしれません。

実際、弊社で管理しているアカウントのスポンサー求人の表示回数が伸びているのも事実なので、Indeed全体では有料掲載が多くなったのではないかと思ってはいるのですが、また追加の情報があれば動画に上げていきたいと思います。

最近驚いたIndeedの事象について


最後に最近驚いたIndeedの事象について、お話をしていきたいと思います。

結論、東京の営業の求人が激減していました!

弊社で1か月ごとに特定のキーワードで実際に検索してヒットした求人の数を記録しています。

8月中旬に「営業 東京」と調べた時は「約12万件」検索にヒットしていたのですが、9月中旬に検索した時は約3万件と、1/4程度まで減っていました。

つまり勤務地が東京の営業の求人が、9万件程度、Indeedから消失したということです!

今まで無料掲載で応募が入っていた企業が、ピタリと応募が止まっていることが想定されます。無料掲載の応募を頼りにしている企業は震撼する内容だと思います。

ちなみに神奈川の営業も同様に減少していました。

正確な原因はわからないですが、思いつくこととして、最近Indeedさんでは、重複案件をかなり厳しく取り締まっているようです。ガイドラインにも詳しく記載があります。

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重複コンテンツとは、Indeed のサイトにすでに掲載されているもの、企業が直接求人を出しているものを、求人サイトから再度掲載されたものも重複案件と書いてますね。

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重複コンテンツはIndeedに表示されない旨も記載があります。

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そして重複コンテンツがある場合、採用企業が直接投稿した求人を優先されるそうです。

つまり、自社の営業の求人をIndeedに掲載して、同じ求人をタウンワークやリクナビ、マイナビといった求人媒体にも掲載した場合、優先的にはIndeedに表示させませんよ、ということだと思います。

本記事の前半にあった、「表示回数が2倍になり、クリック単価が半分になったアカウント」もこの無料掲載の求人が少なくなり、空いた枠に有料掲載が入ってきたため、表示回数が増えた、という可能性は低くないと思います。

そして他のアカウントでも同様のことが起こっている可能性があり、弊社で確認できたのは営業だけですが、おそらく他の職種でも起こっているのだと思います。

今まで日本では人を募集する場合、求人媒体に掲載することが一般的で、応募数を確保したい場合は、複数の媒体に掲載している企業は少なくなかったと思います。

各媒体に重複している案件が非表示になったと仮定すると、1/4まで件数が減っても不思議ではないのかなと思います。

重複案件を規制する意図は明確ですね、ユーザにとってより仕事を探しやすいサイトにするためです。なので、無料掲載の基準は今後、ますます厳しくなっていくことが予想されます。

今回の動画の1つめでお話をした、8月と9月の成果の差で表示回数が一部のアカウントで2倍になったという話ですが、同様に何かの職種で無料掲載が大幅に減少し、枠が空いたので有料掲載が多くなった、という可能性も低くないのではないかと思います。

仮に急に非表示になっても、問題ないように応募を獲得するルートはしっかり確保しておいた方がよさそうです。

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