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【重大ニュース】IndeedとGlassdoorが本格統合始まってます!ご存知でした?

IndeedとGlassdoorが統合し、相互に求人情報を掲載することができるという事実がリクルートホールディングスから2020年7月21日に既に発表されていたということ、ご存じでしたか?
筆者が追いついていないだけかもしれませんが、この一大ニュースが国内ではあまり取り上げられていないように思います。そこへもって2020年11月16日のリクルートホールディングス第2四半期決算発表で、質問への回答という形で言及がありましたので、解説していきます。

▼動画で見たい方はこちら

参考資料

◆2021年3月期 第2四半期決算概要 FAQ
https://recruit-holdings.co.jp/who/value/post_138.html
◆Indeed and Glassdoor Are Partnering to Deliver More(IndeedとGlassdoor統合のプレスリリース英文のみ)
https://www.indeed.com/lead/indeed-and-glassdoor-partnership
◆Branding on Indeed + Glassdoor
https://indeed.force.com/employerSupport1/s/article/Branding-on-Indeed-Glassdoor?language=en_US
◆Hiring on Indeed + Glassdoor
https://indeed.force.com/employerSupport1/s/article/Hiring-on-Indeed-Glassdoor?language=en_US
◆Indeed and Glassdoor Partnership
https://indeed.force.com/employerSupport1/s/article/Indeed-and-Glassdoor-Partnership?language=en_US

IndeedとGlassdoorが統合って何がそんなに重大ニュースなの?

ここについては「そんなのわかってる」という方は飛ばして次の章までいっていただいて結構です。「そもそもIndeedって何?Glassdoorって何?」という勉強中の方のみ読んでください。

Indeed
Indeedは求人検索専門の検索エンジンで、求人サイトを始め各企業、団体の採用ページなどから求人情報を収集しています。収集した膨大な情報をIndeed内に掲載し、検索結果の表示は広告掲載とも連動していて収益を上げるようになっています。
月間ユニークビジター数が2.5億人以上で、世界最大の求人検索エンジンと言われています。求職者は求人検索だけではなく、履歴書の登録が可能であったりなど、求職者が新しい仕事を見つけるサポートをしているサービスです。
詳しい説明はIndeed公式ページを御覧ください。

Glassdoor
2007年に設立された求人特化型の口コミサイトです。2018年にリクルートホールディングスに買収されました。
Glassdoorという名前の通り、企業の透明性を口コミを通じて伝えるサービスを提供しています。ユニークビジター数が5000万人以上、900万件の求人情報、7000万件の口コミ情報を備えている口コミ情報+求人情報では最大規模のサービスです。主要なサービス展開国は北米、南米の一部、欧州の一部、インドオーストラリア、ニュージーランドなど主に英語圏となっており、2020年11月現在で日本への上陸は予定されていないようです。

https://infogram.com/map-1h0r6r8jojg84ek

今回のニュースは世界No.1求人サイトと世界No.1求人口コミサイトのサービスを統合していくというニュースなので、今後の求人業界に大きく影響してくると思い取り上げております!

Indeed×Glassdoorの注目ポイント

2020年7月21日に発表されたプレスリリースでIndeedとGlassdoorは次のように表明しています。

Indeed’s mission is to help people get jobs. Glassdoor’s mission is to help people everywhere find a job and company they love. Both Indeed and Glassdoor believe that companies who tell their story well turn relevant candidates into hires. Today we are pleased to announce a new partnership between our companies intended to do just that.
(「Indeed and Glassdoor Are Partnering to Deliver More」(2020/07/21) より引用)

口コミの重要さや会社の情報をより明確に打ち出すことが重要だというIndeedとGlassdoorのポリシーが伝わってくる挨拶になっています。

私が一番注目したいのはこの後の注釈部分(元記事でお読みください)なのですが、要はIndeedとGlassdoorを使うことでアメリカのオンライン求職者の80%にアクセスできるという主旨のことが書いてあります。アメリカのオンライン求職市場が格段に拡大していくことが予想できますね。

どういうことかというと・・・

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一企業がIndeedとGlassdoorのどちらかに求人広告を投稿すると、両方に求人広告を出して管理できるようになるということです。IndeedとGlassdoor自体が両方とも元々アメリカで大きな市場を持っているプラットフォームですから、これが合体するとなると非常に求人企業からすると心強い仕事検索サイト、他の求人媒体運営者からすると強力な競合サイトとなってくるわけです。

Indeedで有料掲載を行っている場合は、2020年7月21日以降は自動的にGlassdoorに掲載されるようになっているみたいです。

なおGlassdoorについては、Glassdoorに求人広告を投稿した後にIndeedの画面に遷移してそこからIndeedに投稿できるようになるという流れのようです。今のところ、この仕様は英語版Glassdoorのみ。対象国は以下の通りです。

【英語版Glassdoor(Indeed連携対応国)】
アメリカ、カナダ、インド、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド
本来、Glassdoorは南米や北欧など一部の非英語圏にも展開していますが、今回のIndeed連携は英語圏のみでの対応になっているようです。今のところ他の言語圏への展開について示唆はありませんが、今後の動向は要注目です。

口コミ情報へのアクセスも可能

さらに注目したいのがこちら。これは2020年7月のプレスリリース以降、Indeedがクライアント向けに用意したページの一部です。

In what areas will Glassdoor and Indeed partner?
・We’re starting by streamlining the sales and service experience. Starting in July 2020, clients will be able to access both the Indeed and Glassdoor job seeker audiences through Indeed job advertising.
・This fall, you’ll begin to see changes in the product experience. Clients will be able to access reviews and ratings from both platforms, all in the Glassdoor Employer Center.
(「Indeed and Glassdoor Partnership」より引用)

口コミ情報のアクセスについての言及です。アメリカ版Indeedのインターフェースは日本のものと違っているのかもしれませんね。
この口コミ情報こそGlassdoorの強みであり、Indeedは弱みとなっていたところなのでこの補完はIndeedにとって大きな強みになると思います。

アメリカでは本格的にリクルート市場が変わっていっている

その他にも記事内にはIndeedとGlassdoorが連携することによってユーザーにもたらされることが数多く言及されています。
本格的にアメリカではIndeed×Glassdoorが始まっているんだと思います。

今回はリクルートホールディングスの決算発表から、Indeed×Glassdoorについて注目しましたが、日本ではまだまだ馴染みの少ないであろうGlassdoorについても、今後は解説していきたいと思います。

ご期待ください。



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