経歴のブランクは不利か?面接官が明かす実際のところ
こんにちは、ヤマガタと申します。都内の中小企業で人事採用担当をしています。毎年、多くの方の面接を担当させていただいています。
今回は、「経歴のブランク(空白期間)が選考に与える影響」についてお話しします。
会社を退職した後に、すぐに転職せず、何か月後(あるいは1年後)に働きだすことですね。
いきなり結論を言ってしまうと、
‣業種、職種により選考への影響度は異なる
となります。
では、具体的に業界によってどの程度、職務経歴のブランクが影響あるかについて見ていきましょう。
IT業界では経歴のブランクがどの程度影響するか?
システムエンジニア、プログラマー、デザイナーなどのIT業界においては、
「職務経歴のブランクはそれほど大きくない」
といえます。
というのは、離職後に個人事業主として生計をたてるということが可能だからです。
Web業界の現状としては、レバテックフリーランスなどのサイトを経由し、個人事業主として直接、企業からシステム開発の案件やWebデザインの仕事を請け負うことができます。
ですので、職務経歴のブランクがあったとしても、実際にフリーランスとして仕事を請け負ったりしていれば(稼働していれば)ほとんど問題ないといえます。
むしろ、個人事業主として仕事を請け負えるぐらいのスキルがある人物として、選考にプラスになるケースもあります。
カタめの業界の場合、経歴のブランクはどの程度影響するか?
丸の内に本社がある大手企業や、金融などの比較的、堅実な業界はブランクがあるとなかなか厳しいのが現実です。
実際の選考では、書類選考の段階でNGになることが多いと思います。
日本の大手企業はまだ選考においても保守的なことが多く、特にお金を扱う金融機関などは経歴書のブランクを嫌います。
金融機関の場合は、問題のある社員を入社させて、万が一、刑事事件などが社内で発生した場合に、死活問題になります。
そのため経歴書がきれいな人を入社させる傾向にあります。
また、大手企業では面接官の年齢が比較的高めだったり(50代)しますので、どんな理由であれ経歴書のブランクは色眼鏡で見られることが多いでしょう。
ベンチャー企業の場合、経歴のブランクはどの程度影響するか?
ベンチャー企業のステージにもよりますが、1年以内の経歴のブランクは「きちんと理由を説明できるのであれば」選考に与える影響は少ないでしょう。
というもの、ベンチャー企業は、猫の手も借りたいほど、人手不足の会社が多いからです。
ですので、応募者の書類を選考する際
‣応募者がどんなスキルセットを持っているか
‣会社でその技術を発揮できるか
という実務重視の視点で見ることが多いです。ある意味、フェアな選考といえます。
それぐらいに人手が欲しいのです。
ですので、ブランクが長い人が復職する場合、新興企業を狙うのが手ともいえます。
経歴のブランクはどのくらいの長さまでOKか?
では、一般的な企業の選考において、どのくらいの経歴のブランクなら許されるのでしょうか?
あくまで現職で選考にタッチしている私の意見ですが、
「2~3か月程度ならばそれほど問題にしない」
というのが率直なところです。
面接官は、履歴書を見て退職日と次の会社の入社日はチェックします。
ブランクが2~3か月であれば、軽く質問をして、それほど引っかかる回答でなければOKとしています。
実際、私の面接経験ですが、スキルセットは良好な応募者が、
「退社後に貯金があったので、2か月ほど南の島でゆっくりバカンスをしていました」
という方を通過させたことがあります。
ですので、一般的な企業でそれほど面接官が厳しくなければ2~3か月程度のブランクはハンデにならないと考えてよいと思います。
では!
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