「オーケストラ音楽の存続のために」読んで

趣味欄に「音楽」と書いている。
これまでnoteに書いてきたように、音楽は私にとって生きていくことに必要なもので、いつの時代も私に寄り添ってきてくれた。

そんな私の音楽の原点がクラシック音楽だった。
親のせいで毎日のようにピアノでクラシック音楽を聞かされ、なんなら弾かされ、親のせいで1番最初の生音楽鑑賞は3歳くらいに行った某オーケストラの定期演奏会だった。正直全く記憶はない。だが、ちゃんと静かに聞けて偉いねとか言われていたもので、悪い気は全然してなかった(ただ絶対終始寝てたろうな)

そのままピアノを習わされることになったが、小学生の時に練習がしんどすぎてやめてしまった。その後、吹奏楽部とかバンドとかクラシック音楽から離れるように別のことをやり続けたが、現在、ライブとかフェスとか行きながらもクラシックのコンサートには行っている。去年は4回くらい行ったろうか、結局自分の音楽の原点であるオーケストラの音楽は自分の中で切っても切り離せないものなんだろうなと実感している。

そんなオーケストラ業界ももちろん、コロナの影響をめちゃめちゃ受けているわけで、聞いた話だと3月から2ヶ月先の演奏会が全部キャンセルになったと。多分このままだと5月の演奏会もなくなるのではと今業界は激震している。
まだ弦楽器とか鍵盤楽器はいいけれど、木管楽器金管楽器などは飛沫感染のリスクが高いのだろうか、嫌がられてしまっているようなツイートも見た。
いやだからちゃんと自粛してるんだこの業界は。

よくライブハウス存続のためにとか、映画館存続のためにとか、バンドマンのためにとか、そんな支援活動は見てきた。でもどうか、こっちの音楽のことも、オーケストラのことも、コンサートホールのことも、忘れないでほしい。

政府の支援を訴えるのはもちろんなのだが、もし自粛が終わって自由に行けるようになった時には、オーケストラにも行ってあげてほしい。
敷居が高そうに見えるかもしれないが、25歳以下は1000〜3000円台でとてもお安く行ける団体も多いし、所謂テレビに出てるようなアーティストとかメジャーのバンドマンのライブよりは正直断然安い。良い席を狙わなければ一般席だって5000円もいかない。服装もラフな格好でも全然構わない。

ドイツ政府だって、アーティストは生命維持に必要だと言っていた。本当にそうだ。東日本大震災の時、自分たちも被災しながら避難所で、街中で無料で演奏会を行ったオーケストラがいた。みんながそれぞれの思いで涙していた。辛いことばかりだったあの時、「無理しないで」とどんなに人の心に寄り添っていただろうか。唯一の癒しだった人もいたかもしれない。

私は業界に身内にいるから言葉で訴えかけることしかできないのだが、歌詞ののってる音楽じゃなくても、万国共通人の心に響くことができる、こちらの音楽のことも忘れないで。