君の美しい言葉 vol.5

私は新藤晴一から紡がれる美しい言葉たちが好きだ。

もちろん、「はっ」とさせられたり、「確かにな、私も頑張ろう」などのメッセージがある言葉も沢山もらっているのだが、ただ単にこの日本語美しいなという言葉も沢山もらっているわけで、今回は私が好きな晴一さんの日本語を一部紹介する。

敵はどこだ?
この曲は日本語が好きっていうにはメッセージ性が強すぎるけど、思わず口ずさんでしまう日本語はこの2つかな

決めてくれよ 撃つべき敵を
いっそ撃ってくれよ この左胸を
わかんなくなった 正義はどこだ?

ハート

泣き出したら 手を包んで 愛しているよと言って
目を閉じれば 浮かんでくる 僕にも見れるよ 夢が
でもね 君に見せてあげられない 一人で 見るのが 夢だなんてね

おなじみ「概念擬人化シリーズ」だが、晴一さんが表す概念は凄く繊細で純粋で本当にぎゅっとしたくなる。

パレット
そもそも歌詞が好きすぎる曲の1つなので、日本語的に好きなところも多い。

月は決して泣いていないし 鳥は唄を忘れてはいない
変わらずそこにあるものを歪めて見るのは失礼だ
雨は降り続き 雲に隠れたまま
泣いている月を見つけた鳥は もう
唄うのを止めてしまった

もう鳥とか月とか出されると弱いのよ私。好きな日本語になっちゃうのよ。
てかこれどういう意味なんだろう。さっき失礼って言ってたのに、月は泣いてるし鳥は唄を忘れた。
暗い唄が溢れて、変わらずそこにあるものを歪めて歌ってしまった結果?

だって知っている言葉はほんのちょっとで
感じれることは それよりも多くて
足りない言葉を探すのは止めて

凄く「言葉」と「感情」への敬意?的なものを感じる凄く好きな日本語。

ビタースイート
UNFADEDで聞けて良かった曲Best5の1つ。

憂鬱を色にすれば あの夜 忍び込んでいた蒼い月光のようになるだろう
また朝が来て日の光が差し込む 一人きりの部屋は白いキャンバスで
動けない僕はただの黒い染みでしかない 例の月光を受け継ぐ

情景描写の鬼。
別れた時の蒼い月光が別れた後も一人になった空白の部屋に注ぎ込んでいる。
ってことはそこまでだいぶずるずる引きずってるんだろうなと思わせる。
動けない黒い染みだしな。自分。
自分だけずるずる引きずってるって言いたいだけなのにおしゃれすぎるぞ

彼女を壊してしまうもの全てから
守ろうとしてきて僕が壊していた

ごめん知らぬ間に苦しい思いさせてたよねってことだとは思うけど。これ価値観または性格の不一致(人によって許せる範囲と許せない範囲の不一致でもこの歌詞に当てはまると思う)これをこういう日本語に化かすからすごい。