15年前、私は勇者になった。

今日はドラクエの日、らしいのでちゃんとドラクエの話をしようと思う。

私が初めてドラクエをやったのが約15年前当時ドラクエⅧが出てすぐぐらいだったのに私は、ドラクエⅦをやり始めた。
理由は単純で、家にPS2がなかったから。

家にゲームがスーパーファミコンとプレイステーションしかなかった。その中でテレビに繋がれていたのがプレステで、親が唯一私の前でやっていたゲームが『ドラクエⅦ』だった。
基本的にテレビゲームが禁止されている家だったのだが、
「これ私もやりたい」
と勇気を振り絞って言った。
すると、親がゲームの電源オンオフタイミングの決定権を持つことを条件に初めて公式にゲームが許された(友人の家ではこっそりやっていた)。

ただ、ドラクエⅦ、シリーズの中でも難易度高めらしく、さらにRPG初挑戦だったもので全然進めず・・・
まず最初の石板の神殿で迷いに迷い、自分の島から出られないという。
当時攻略本も持っておらず、もちろん攻略サイトも見られないわけで、唯一のあては全クリしている父だけだった。
ただこのゲーム、クリアまでの時間が長いもので、父も初期のことを細かく覚えているはずもなく、結局2人で頭を捻ることになった。
やっと石板の神殿をクリアしたら結構スイスイ進んだ。

が、

戦闘力が1番高く、1番育てていたキャラが途中離脱するという悲劇に見舞われたり過去行ったことが現在に間違って伝わっていたり風の迷宮でまた鬼のように迷ったり(てか今考えたら初心者にとってダンジョンが総じてむずい)、ダーマ神殿近くの山賊が無駄に強くて全滅しまくったり、石板を集めないと先に進めないシステムなのにやたら石板のカケラがある場所がひねくれているのでめっちゃ探索しないとダメ、大筋のストーリーとは無関係な要素(モンスターパーク・移民の村)が多くてわーってなる。など。
※上記は初心者故の個人の感想です。
おかげ様で、他のRPGが凄い親切に感じる。
ドラクエⅧのまぁ、親切だったこと。

ただこのゲームに私は本当に影響を受けた。
受けすぎてこのゲームの『炎・水・風・大地の精霊』の設定をもろパクリして小説を書いたくらい。
私の創作欲を書き立てたゲームだったことは間違いない。
ストーリーは石板の力で過去へ行き、現在に島を復活させるという流れなのだが、そのいく先々の村で多種多様な経験が出来た。ただ感謝されて解決なものもあれば、理不尽な終わり方をしたり・・・(もうぐぐるか実際にゲームやってみてくださいできればPS版)
主人公がドラクエの中でも圧倒的に子どもなのもあって、結構感情移入してゲームが出来た。
ドラクエ初心者には絶対おすすめしないものの、最初にやったゲームがこれで本当に良かったと、今は思う。

ドラクエⅦをやるにあたり、父の教えがあった。
『やくそうは常に全員に上限まで持たせ、常に道具袋に30個用意すること』
『ボス戦の前に金を預けられるだけ銀行に預けること』
『ダンジョンには何回も入り、ボスの場所がわかったら一旦引き換えし、また万全な状態でダンジョンへ行ってチャレンジすること』
これはドラクエをやるにあたり形を変えて未だ守っている。