恥ずかしながらM-1のDVDを初めて見た

お笑い好きを語りながら、賞レースはテレビで見ることしかしていなかった。
恥ずかしながらDVDを借りたこともなかった。
そんな私が今回、M-1のDVDを購入した。
そう借りたこともなかったDVDを『買った』のだ。

漫才の日本一を決める大会、M-1グランプリ。2001年の大会から多くの芸人をテレビの世界へ引き揚げてきた大会だ。
一旦2010年に幕を閉じた大会だったが、2015年からまた再スタート。トレンディエンジェル、銀シャリ、とろサーモン、霜降り明星というチャンピオンを排出、また、和牛やかまいたちなど、新たなM-1常連組も世間に知られるようになった。

2019年大会は、2018年度の霜降り明星優勝というところから全てが始まった。
それまでは、2015年は久々の大会だったということもあって新鮮なメンツだったものの、そこからはまぁ決勝か、敗者復活にはいるな、ぐらいのメンバーで大会が行われ、そこそこ芸歴もあり、周りから実力が認められ、毎年『いつ優勝してもおかしくない』みたいな人が決勝進出者になっていた。

2018年も、まぁ私からすれば、あぁ、いつもの人たちかという気持ちで見ていた。
が、霜降り明星が優勝したことにより、M-1が変わった。
私も彼らが優勝してから気がついた。あ、この人たちまだ20代なんだということに。
2019年のM-1のVTRの中にも入っていたが、若手芸人たちが『僕らにも手が届く大会なんだ』という言葉、これこそが2018年大会の霜降り明星の優勝からM-1が変わった。というか、昔のM-1に戻ってきたなと感じた。
もちろん2015年からの決勝進出者がちゃんと売れてくれたおかげで『M-1決勝に出れば売れる』という土台がしっかりできたのも良かった。

そんな2019年のM-1、決勝進出者がまず『誰ですか』って人が多かった。私も審査員の塙さんと同じで、かまいたち→和牛の時点で、『この後のメンバー大丈夫かよ』と思った。でも初出場かつ、これまでの敗者復活でも聞いたことがなかったような芸人たちが本当にその心配を打ち破り、大会を良いものにしてくれた。凄い見応えある大会だったと思う。
正直、復活後のM-1のなかで、1番テレビ番組としても面白い番組だったと思った。
ということで購入した。

DVDは2枚組であり、
1枚目:M-1決勝映像
2枚目:敗者復活・決勝進出者のアナザーストーリー・優勝者の新作漫才
まず1枚目で感動したのが、チャプターメニュー、最終決戦3組の名前が伏せてあったところ、絶対結果わかってるはずなのにエンターテイメントとしてちゃんとしてるなと思った。
そして2枚目の見所と言ったらやはりアナザーストーリー。1時間弱しかないので、決勝に進出した3組が長いのは仕方ないとしても、(にしても敗者復活で上位3組でもない和牛のVTRがちょっと多かったのはなんでやと思ったが)上位3組のファンなら絶対買って損はない理由がある。
ネタバレなしでいうと、これまでのM-1の映像が見られるというところだ。
まぁ当然なことなのかもしれないが、ちょっと感動したのが、吉本芸人ではないので資料少ないかなと思っていた『ぺこぱ』の今までのM-1の映像が見れたことは、凄いポイント高かった。そりゃ持ってるんだよな運営は。
もちろんミルクボーイとかまいたちのこれまでのM-1の映像も入ってるので、映像資料として買って良かったと普通に思った。
あと、アナザーストーリーがドキュメンタリーとしてよく出来すぎているので、こちらも凄い見応えがあった。

このクオリティのが歴代M-1分あるんだったら、今までなんで一度も見たことなかったんだと。
今までのM-1のDVDを凄い見たくなった。

今、お笑い界凄く良い流れな気がしているので、
今年のM-1、滞りなく行われることを心底願う。