君の美しい言葉 vol.12

私は新藤晴一から紡がれる美しい言葉たちが好きだ。

もちろん、「はっ」とさせられたり、「確かにな、私も頑張ろう」などのメッセージがある言葉も沢山もらっているのだが、ただ単にこの日本語美しいなという言葉も沢山もらっているわけで、今回は私が好きな晴一さんの日本語を一部紹介する。

BLUE SNOW
これ一見幸せな男女の話に見えるのだが、ここ歌詞が温度感の差的なものがよく描かれていて、めちゃくちゃ面白いw
昔はあーハイハイリア充良かったねーと思っていたが、大人になるにつれ確かになと思った歌詞がこれ。

「それならそれで準備があるのよ女には」
怒る顔 脚本ミス 難しいものね

サプライズで準備してたのはわかるが、ナビに近所のシアターを入れているのに雪山に突然旅行に行くと言われたらそうなるわな女って思うwwここいつも「男ざまぁ」と思う。ただ主人公の男性はずっとウキウキしている。可愛い。

横浜リリー
物語調の歌詞なので、どこの日本語が好きと言われると、全部好き。
メロディを知らなくても妖艶な雰囲気が出ている。『〜しちゃって』『〜してあげるわ』『どうせ私のこと不幸にするなら他にいい女が出来たとかね そんな泣けるものにして』などもうこの人絶対美人じゃんな。。

ライン
この曲と言ったら最後の歌詞
『好きになりたくなかった』
が印象的だが、やはり失恋ソングの日本語は本当に美しい。

窓に置いた本がはらり風に頁めくられ
月にあらわ晒されてる 救いのない最後の場面

これからの結末が予感されるが、『はらり』という擬音語が良い。
それが月の光が当たる・・・。

切ない記憶ひとつひとつ 白くて冷たい吐息に消して
何も最初からなかった

わからんけど、寒い時に窓が結露した時に、書いていた文字に息をかけたて何もなかったようにできる。あ、そう言うことじゃないか。
最後これで締まるのもなんか好き。

無邪気に惹かれ騒ぐ僕の心を憎めばいいんだろう
好きになりたくなかった

せつな。

グラヴィティ
いしいしんじさんの小説『ぶらんこ乗り』が元になっているのもあり、多分、主人公の弟のことを主人公の姉目線で書いた詞なのかなーと思ってる。だから日本語がどうというか、もう小説に思いを馳せてしまう。亡くなったぶらんこが好きだった言葉を話せない弟の描写がある。

手をならして 呼び続けてね 私はここに

とかは多分、弟が指を鳴らして会話していたところから。だから本を読んでいたらここは号泣ポイントですよ。
銀の空中ぶらんこってなんなんだろう。

この闇は 優しいカーテン つつまれてく

とか日本語的には好きだなぁ。

永遠でなくてもいい 限りある命と愛しい時が流れて
小さな泡になって消えていく瞬間それさえ愛したい

これも綺麗すぎる。時々口ずさみたくなるなる。

一秒と千年の間に違いはなくて

とか、とにかく、たびたび時間は関係ないと言ってくれる晴一さんが好き。