君の美しい言葉

9月の誕生日メッセージにも載せたように、私は新藤晴一から紡がれる美しい言葉たちが好きだ。

もちろん、「はっ」とさせられたり、「確かにな、私も頑張ろう」などのメッセージがある言葉も沢山もらっているのだが、ただ単にこの日本語美しいなという言葉も沢山もらっているわけで、今回は私が好きな晴一さんの日本語を一部紹介する。

って抜粋してたら大変な量になりそうだったので、第1段とする。

サウダージ

涙が悲しみを溶かして溢れるものだとしたら
その滴をもう一度飲み干してしまいたい

その後の言葉が「凛とした痛み胸にとどまり続ける限りあなたを忘れずにいられるでしょう」なのであなたのために流した涙(悲しみ・失恋体験とか)を忘れない的な意味?だと思うのだが、そう書かないのが良い。飲み干してしまいたいって、辛さ的なものが滲み出ている。

Search the best way

誰かからパンをねだる鳥にはなれない
初めて陸に上がった魚の見た空は…?

上記2つはBメロの1番2番の歌詞。いやこれも意味はそのまんまの意味なんだけども、「誰かに頼るだけの奴にはなれないよな?」じゃなくて、「初めての奴になることは怖いことじゃない」じゃなくて、この歌詞になったのが日本語的に美しいと。結構好きな一文。

運命が僕を追いかけるくらいに
清潔な衝動に正直でいたいんだ

これ解釈正直よくわからないけど「清潔な衝動」っていうまぁつまり純粋でいたいってことなのかな。やはりこれも「純粋な気持ち」って書かないのが粋。


憂色〜Love is you〜

空に許された雨は
君を濡らしてから少しだけ
昨日までの痛みをそっと溶かしてゆく

空に許された雨って何!?
今までの後悔を優しく受け止めよう的な雨?
幼稚な私には全く意味わからないけどとにかく文章が好き。

デッサン#1

僕ら手の中にないもの数えすぎていた
何もいらないと思ってたのにね

これ多分失恋経験者全員が「あーそれな」となる文章だと思う。まぁつまり性格の不一致があったんだなと「いつしか僕らはすれ違っていたねー」とかで書かないのが好き。

ラビュー・ラビュー

ミントティーに柔らかな午後の光と
さっきみた映画にうっとりする君と
黄昏をビルの合間探してみたり
今夜の月を何かに例えてみたり

この二つの文、これだけで今どこにいるのか、つまり物語の冒頭を「昔々あるところにおじいさんとお婆さんが住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りにおばあさんは川へ洗濯に行きました」の役割をこの2行でやっている。1番は午後、家の中で映画見終わって微睡んでいる男女、2番は外出して、ちょっとぼんやりしている男(多分ご飯食べ終わってポヤポヤしてるあの時間)
この後のサビに繋がる上手い情景描写だなと思う。

サボテン

雨のにおい 冷たい風 不機嫌な雲

この3つでとにかく天気が悪いことはよく伝わるのだが、「不機嫌な」をつけることにより、とにかく主人公と彼女が上手く行ってないことがすぐわかる。

いつか会えたら

どんな季節かわからないけど
青空だけそこに広がってるならいいよね

いやもう何この優しさ。
どんなことがあっても、空は綺麗。