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誰得ドット絵『投票箱』

統一地方選ですね~ということで、投票箱を描いてみました。このドット絵は、みなさんの清き1ドットからできています(なんだそりゃ)。

あとは余談です。

以前Twitterを眺めていたら、「投票した政治家が何かしたときに責任とれないから投票には行かない」というツイートを見かけたんですよ。

わかります。いい勘してると思います。

ほんと、もうめちゃくちゃ腐敗しまくってますからね。ある意味、政治を知っている人から見れば選挙なんて「比較的マシな泥棒を選ぼう!」というイベントに見えても仕方ないくらいです。

「なかにはまともな政治家もいる、だからそれを選ぶために選挙へ行くんだ!」と賢者のみなさんは言うけれど、それはねえ、半分以上まちがいじゃないかと思います。

というのも、政治はその仕組み自体が人を腐らせるようにできているからです。ごく単純に言えば、お金と名誉がひとを腐らせる。議会とは、いわばコンポスター(生ゴミを分解して堆肥を作るもの)のようなものなんです。花を咲かせ実を採るためには肥料が必要なんだけど、そこに至る道程は、汚くて、臭い。

そんなイベント、わざわざ時間を割いて行きたくないですよ。ぼくも若いころは選挙に行きませんでした。

賢者のみなさんは「若者が政治に関心を持たなさすぎる、だから投票率が上がらないんだ!」とも言うけれど、それもどうなんでしょう。

ぼくは中高生のころからTVのニュースを毎日観ていたし、選挙特番(開票速報)が大好きで、時間になるとファミコンの電源をスパっとOFFにしてTVを観ていました。それでも、選挙権を得てからかなり長い間、投票に行きませんでした。

そんな自分の実感としては、「政治のシーン」を知っていればいるほど、投票に行かなくなる気がします。どの政党の政治家も、なにをしでかすかわからない。おかしなことが起きていても政治家たちはなにもせず、自分に責任がないと雄弁に言い張るばかり。自分の1票じゃなにも変わらない、そう思うのは当然です。

それに気づいた政治家たちは、政治のシーンを知る人たちに無力感を与え、政治のシーンを知らない人たちを騙して投票に行かせることに成功しています。ありもしない危機を煽り、本当の危機は気づかないふりをし、嘘をつき、誰かを痛めつけたりお金を浪費することを政治だと偽って、本当の政治はほとんど行なわれなくなっています。

でも、これこそが民主主義です。

個々の日本人は知的で、マジメで、ステキな人がとてもたくさんいるけれど、集団としては無責任。誰かを落とし穴に嵌めるためなら、深夜に汗だくで泥にまみれて穴を掘ることも厭わない。みんな一緒なら。自分がどれだけ損をしても、他人にもっと損をさせれば満足できる。それぞれの「個性」は別にあるとしても、そういった「国民性」の方は如実に、現在の政治に現れています。

選挙によって、政治によって、「善」が行なわれると考えるのはただの勘違いです。ただひたすらに、国民性が結晶化していくのが政治であり、民主主義です。そして現在、日本の民主主義は極めて正常に機能しています。

そんな考えを持つぼくが投票に行くようになった理由は、この状況を受け入れたと思ってほしくないからです。集団としての日本人に、ぼくやぼくの身の回りの大切な(個人としての)日本人に、これ以上よけいな悪さをしてほしくないんです。

それまでの「行かない理由」はすべて忘れることにしました。

幸いなことに今のところぼくが投票した候補がその後議員としておかしなことをした例はありませんが、不幸なことに、なにかを変えてくれた例もほぼありません。まさに「なにも変わらない」状況はずっと続いています。

正直言って「不毛だ」と思うし、めんどくさいです。

でも、今度の「統一地方選」は投票の実感を得やすいので、ぼくは必ず行きますし、選挙ビギナーにもオススメです。

「統一地方選」なんて仰々しい名前で呼ばれているものの、実態はただ市町村議員選挙などがたくさんの地域で同時期に行なわれるだけ。一部の主要都市を除いたほとんどの地方は注目されず、継続的な報道もなく、中身がどうなっているかもよくわからなくなるので、「自分が投票した議員がなにかやらかしたら」を気にしなくていいというメリットがあります。

また、市町村議員選挙は(地域の規模にもよりますが)「30人くらいの候補のなかから25人が選出される」というかたちになることが多く、25位になるかもしれないダメダメ君を落とし、26位になりそうなマトモそうだけど地味な人をすくいあげる、という楽しみがあります。その差は数十票、ときには数票になることもしばしばなので、「1票」の重さを実感できる機会も少なくありません。

ちなみにぼくが住んでいる東久留米市では、4年前の市議選にあの悪名高いゴロツキ集団「N国」の候補がいたのですが、無事落選させることに成功しています(最下位と94票差。最下位の人に投票したわけではありませんが)。

各政党の支持者が誰に投票するかは自動的決まっていますから、ダメダメ君を落とし、無所属の良さそうな人を当選させるのは、ぼくらのような無党派層の「仕事」だとも言えます。今回も、ぼくはその方針で投票するつもりです。そろそろ、誰がダメダメ君か調べないといけないので、記事はこのあたりで終わります!

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