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むしろ人類がモンスター(後編)

いやいやホントにたいへんすぎる! 不慣れどころが小中学校以来ではないかという「苦手チャレンジ:似顔絵」の2人目は、前回のあのお方に続いてこのお方です。

なおあのお方に眉毛がありませんが、悪意のない描き忘れです。もともと金髪のうえに白髪化しているから白人の肌だと目立たないうえに、「目元強調」を意識しすぎて完全に失念しました。意図的な「眉なしモンスター」化ではございません。

さて。あのお方はともかく、「このお方はモンスターではないのでは」という意見もあると思います。侵略された側に選択肢はない、やれることをやっている、と。

まあ、わかります。ただ、侵攻当初と今とでは大きく状況が変わりました。そのきっかけは「ブチャの虐殺」。

3月に行なわれたブチャの戦いののち、3月末にブチャを奪還してみると、そこでは虐殺された市民と見られる数百人の遺体が発見されました。そして、それが報道されたのを期に停戦交渉はストップ。「このままでは終われない」状況になり、「徹底抗戦」一本鎗となってしまいました。

もともとこのお方はコメディアンであり、俳優。だからといって政治をできないというわけではありませんが、本人がドラマで大統領役を演じ、それがヒットして現実に大統領になったという経緯があります。大統領就任は2019年のことです。

でもクリミア併合が2014年ですからね。それからたった5年後に、ドラマの主人公を国の責任者に選ぶのってどういうことなんでしょう。

背景は色々異なりますが、日本で言えば琉球が独立を求めたら中国が手を貸して、沖縄から奄美あたりまでが中国に併合された、というような状況です。そこでキムタクが政党を立ち上げ、選挙で勝って与党になり、首相に就任したとしたら?

政治家、特に軍隊を動かせる国家権力は、憲法や三権分立が厳密に機能していない限り簡単にモンスターとなりえます。そりゃあ平和で豊かな時代なら政治に無関心なのもいいでしょう。でも今は違うのではないでしょうか。

侵攻と、その後の状況を見て、日本には「ああはなりたくない」という感情が渦巻きました。それも、だいぶ薄れてきた気がします。もちろん誰を国民の代表に選んだとしても他国に侵略される言われはありません。とはいえ、国民が全力でもって「隙」を見せる必要はないでしょう。

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