『「技術書」の読書術』技術書を血肉に【一週一冊 #2】
なかなか珍しい観点での本が出版されていたのでご紹介。
『「技術書」の読書術』は、技術書(コンピュータ書)」の読書術を指南する本で、主にITエンジニアがターゲットと思われます。
選び方・読み方・情報発信について、著者2名がそれぞれ著す構成になっています。
書籍情報
著者
IPUSIRON / 増井 敏出版社
翔泳社出版日
2022/11/4
目次
要旨・所感
第1部 選び方
増井氏
適した書籍選びには店員と仲良くする、などハードルが高そうなアプローチが紹介されていてちょっと面食らいましたが、「名著の罠」(名著は誰にとっても名著というわけではない)など、鋭い指摘もあります。IPUSIRON氏
良書選びは実質不可能という指摘は納得。求めている本ではないと思っていた本が、実は真に求めていた本であるということも、一度や二度は経験したことがある内容です。
第2部 読み方
増井氏
3の発想という視点は面白いです(技術書の種類であれば「入門書」「専門書」「逆引き書」)。今後の本選びはそういった観点も加わりそうです。IPUSIRON氏
紹介されている時間制限読書(あからじめ時間を決めて読破する)というやり方は、まさに技術書向けの読み方かと思います。
第3部 情報発信
読むだけじゃなく、アウトプットしていきましょうと勧められています。講演会など敷居が高そうなものから、ブログなど身近なものまで、手段・方法が紹介されていました。
まさにこの記事がそうであるように、インプットしたものをアウトプットすることで自分自身も情報の整理ができます。
まとめ
読書の方法を紹介する本は以前からありましたが、技術書に特化したものは目にしたことがなかったため新鮮でした。全体的に親近感のある著し方で、肩肘張らずにに読める一冊かと思います。
難易度
★☆☆☆☆
技術ではなくあくまで技術書にどう接するかの本ですので、難しい内容ではありません。
こんな方にオススメ
あまり技術書を読まないITエンジニア
IT業界を目指す学生他
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