M@GIC☆ と にじさんじ の話(仮題)

これを貴方が読んでいるという事は、私がこれを書き上げたという事です。
多くの人に読まれるような事は全く想定していませんが、うっかり読んでしまった方、誤りや過不足があればご指摘いただけると助かります。
(極力端的に書き、用語の注釈は省きます)

にじさんじ所属のVTuber森中花咲さんが、にじさんじ4周年を記念した自主企画として、デレマスのM@GIC☆のカバー動画の投稿を告知しました。
(告知日2/2 動画公開日2/3)

本件に関して散見された否定的な意見や問題点の指摘を抜粋。

1. 告知Tweetにおける曲名の表記と、YouTubeの概要欄における原曲の歌唱アーティスト名に誤りがある。

2. Tweetに「カバー」の表記がないのでオリジナル曲と誤解され得る。

3. 曲名に@が使われ、デレマス(アニメ)において特別な意味を持つこの曲を安易に自分たちの周年記念に利用するのはおかしい。

4.(3に付随して)記念ならオリジナル曲を自分たちで用意するべき。
MV中の衣装や時計の演出も結局借り物丸パクリ。


1

告知Tweetに対して、数時間後に訂正Tweetが複数投稿されています。

「元Tweetの『M@GIC』は歌詞中の表記と解釈もできる」という意見もあり、同様のCover動画の事前告知Tweetに曲の詳細を敢えて記載しない手法も広く使われています。故意か誤記のどちらにせよ、既に訂正とお詫びがなされており、MV中やYouTube上での曲名は初めから正確に表記されています。


2

原曲を知らない人が最初の告知Tweetだけを見た場合、確かにオリジナル曲だと思うでしょうし、「リスペストが足りない」と不快に思われるPがいて当然かと思います。ただこちらについてもYouTube上での動画タイトルにはしっかりと cover の文字が記されている為、YouTube動画を観た人が誤解する事はなく、YouTubeの共有リンクから外部投稿した際もCover動画であることは一目瞭然です。

恐らくYouTube上におけるタイトル付けや概要欄への記載必須事項については事務所全体で幾度のミスを経て周知が徹底されているのでしょうが、告知Tweetに関しては特に定まっていないであろうことが、普段のライバーの発言から窺い知れます。


3

こちらが最も重要のようです。

私はPを自称するほど熱心にアイマスというコンテンツに向き合えていません。アプリのデレステは無料ガシャで射幸心を満たす程度、アニメのデレマスは視聴済み、ライブは友人の誘いで一度だけ参加させていただいたことがあります。
曲名に@が使われる重要性や、アニメにおけるこの曲が持つ文脈的意味などは最低限の知識しかありません。

「にじさんじで言うとVirtual to LIVE を他コンテンツが周年記念でCoverするようなもの」
「ラブライブの曲をアイマスが記念としてカバーしたら意味わからんやろ」などの喩えを見て、自分でもしっくりくるものを探しましたが、前提条件が違うためまだ見つけられていません。なんでも上手に喩えたいお年頃。

「企業所属のタレントの個人活動でグループ全体の記念として発表した」
と言うのが諸々を拗れさせている。


森中花咲さん(にじさんじ、あるいは広くVTuber)側から見ると、

・にじさんじ4周年企画と銘打っているが、個人主導の企画である。
・にじさんじ全体として過去に1周年と3周年では曲のリリースがある。
・記念や節目に歌動画(多くはCover)を自主的に出す慣習(?)がある。
・MV付きオリジナル曲はアホほど金かかる
(ましてや森中花咲さんは現在レーベル所属のアーティスト)。
・まだ4年とはいえ業界大手企業なので権利確認や許可取りについて最低限のノウハウはある(たまに揉める)。

曲の権利についてはゲームと別で複雑なので確信はないが、ゲーム実況に関して企業として包括的な許諾を得ているくらいなので、企業間の連携は取れていると信じたい。衣装やMV演出も拝借するくらいだから流石に...どうだろう。

4

時間(一年半前から企画)と手間とお金のかかり方、原作を再現する姿勢を見ると充分なリスペクトと受け取ることができるけれど、「そもそも自分たちの記念なら自前で用意しろ」と言うのは至極ごもっともではある。本人もできるならそうしていたと思う。にじさんじとしての曲なら進行中でその内発表があるかも知れない。


もし仮に、告知Tweetに正式なタイトルと、この曲がCoverであることも明記され、更にあらゆる権利関係の話が通っていることまで言及していたら、果たしてどうなっていただろうか。

別に態々言う程のことでもないが、私個人としては、アイマスとVTuberは比類なき程親和性の高いコンテンツだと考えている。アイドルのライブ用3Dモデルを制作し声優が中に入り、VTuberとコラボしたり実際にライブをするくらいなら技術的には既に通過しているが、Pが求めているのはそれじゃない気もする。そもそもライブに興味ない人もいるらしいし。

どのコンテンツでもあることだが、反発しているのはごく一部なのかも知れない(あるいは対立を煽り「炎上してて草」と言いたいだけの人か)。実際P側から「これを機にデレマスの良さを知ってほしい」という肯定的な意見や、「新規が逃げるから過激にならないで欲しい」といった声も多く見られた。歴史あるアイマスの方がVよりファンの年齢層は高めと言われているので、双方に新規流入の余地は大いにあるのだろう。(これがまとめか??)


以下反省

結局何が書きたかったのかなあと振り返ってみると、「安易に炎上という言葉を使いたくない」「問題点が複数あるので背景も含めて分けて考えたい」「リスペクトの有無はどうやっても主観的」「これを炎上や対立と捉えてしまうといつまでも分かり合えない」辺りだった気がする。

他人の意見を広く聞いた上であらゆる問題に中庸であろうとする主体性のない無責任な人間であるところの私の感想は
・まさか告知Tweetでこんなに突っ込まれるとは
・Virtual to LIVE は発表当初はにじさんじライバーだけが歌える曲だと思っていたけれど、今となっては他所でカバーされたらそれはそれでエモい
・Vを完全に拒絶している人も一定数いるんだなあ
・「担当に声がつくより先にVがM@GIC☆歌ったんだけど」は半分ネタでありながら切実さもあり味わい深い
の4本立てです。

ですます調とだである調が途中で切り替わってる

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