貧困独身男でも楽しく生きるための最低条件

貧困といえば、女性や子供が騒がれているが、弱き男だって貧困である。

※弱き男とは、彼女いない歴イコール年齢の童貞で、三十を超えて職歴のない男のことである。

定義をみてもらってわかるように、今更再就職活動をしても絶望的で、その多くが不採用通知すら届かないのが現実である。

もちろん、ネットでよく騒がれている精神障害のパターンには全て当てはまる。ADHD,アスペルガー症候群、人格障害、HSP、愛着障害、すべて微妙に当てはまる。

診断すると「グレーゾーン」とされ、社会的、私的支援などはない。私的努力? 履歴書は、これまで食べた食パンの数より出したのではないか。

でも、決まらない。

そしてアスぺ気味だとオープンにすると「君はアスぺではない、甘えているだけだ」と説教される始末である。他人にオープンにしてもいいことはない。おっさんなら特に。

甘えず努力したら「努力の方向が間違っている」と嘲笑される。

どちらかといえば、努力した方が不幸だ。個人的なことであるが、4年間頑張ったことが水の泡になった。努力などせずに口を開けて支援を待っていればよかった。

世の中は厳しい。極寒である。

しかしまるでダメなおっさん(以降、マダオ)だって幸せになりたい。酒場のカウンターに座って愚痴を言いたい。コロナ禍でそれすらできない。

それでいて公的な支援は、受けられない。フリーターであるマダオは支援など受けられないのだ。公的支援は、学生やシングルマザーなどは受けられるが、マダオというニッチな存在には慈悲の手はない。日本死ね。

もう人に相談することは諦めた。人生の逆転も諦めた。生きていても仕方がない。しかし自刃もできない。なぜなら合口を買う金がない。自刃も幸福な人生も諦めよう。

しかし人生は諦めると色々と見えてくるのだ。

「貧困から抜け出そう」ではないのだ。「貧困のまま楽しむことを考えよう」おっさんにしては前向きな発想ができた。方向は逆だが。

まずは、「孤独のグルメ」を見ながら食事をし、「吉田類の酒場放浪記」を見ながら安い酒を飲む。

次に「みんなで筋肉体操」を見ながら筋トレをし、プロテインの代わりに魚肉ソーセージを食う。

ソーシャル関連は、SNSからゲームまで一切しない。幸福な人と交流すると、とてつもなく自分が惨めに感じるから。

貧困の特集なども見ない。彼らはマダオと比べると幸福だから。

これらを実行するだけで、随分と精神が安定する。

もちろん、ふとしたきっかけで惨めに感じることはどうしてもある。しかし努力次第で脳からシャットアウトすることができる。

生活を変える。買い物はできるだけネットで済ませ、イオンやファミレスなど家族連れがきそうなところには近づかない。テレビも極力見ない。

幸せな姿を見ないだけで、マダオはちょっと幸せになれる。

そして断捨離。20年も前に買ったシャツなどを捨てるときは悲しくなるが、とっておいても仕方がない。物持ちの良さに悲しくなる。

「物を大事にしなさい」かつて親に言われたが、大事にしてもマダオ。

「常に勉強しなさい」「正直に生きなさい」「人には親切にしなさい」「親切にしてもお礼を期待してはいけません」

これらのことを親によく言われた。比較的よく守った。マダオは正しく生きた。でもマダオだと貧困になっても誰も助けてくれない。

すべて守るとマダオになる。

でもマダオが不幸なわけではない。

生活保護以下の収入でも慎ましく生きることができる。生活保護は貯金があると受けることができない。20年前のシャツが大事にとってあるのだ。貯金だってコツコツしてきた。真面目だから散財もできない。散財すれば生活保護が受けられるのに。でもそれは筋が通らないから、やはりできない。

幸福や不幸など、どうでもいいではないか。安い飯でも温めれば温かいし、安い酒でもゆっくり味わって飲めば美味である。万年孤独フリーターでもいいではないか。雨風凌げる場所があるだけで幸せである。

世の中のマダオよ、貧困のまま楽しく生きようではないか。

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