地方の住みやすさは、土木水道業者の質で決まる

地域の住みやすさは、近所の住民の質でも決まることが多いが、土木業者の質でも決まる。
地方の中途半端な都市では騒音や粉塵が日常的に存在する。彼らは都会の業者ほどに洗練されてなく、仕事は遅い。都会では2週間ほどで終わる仕事も、地方では2ヶ月かかるなど当たり前である。事情が異なるのかもしれないが。

さらに、土木関連の粉塵・騒音にかかる法律を守る気などまったくない。大抵の工事は予告なしに開始され、都会では粉塵や騒音の防止策は当然なされるが、地方では大企業の関連会社のビルくらいしか実施しない。なぜなら地方の人間は、不平不満を言わないからである。僕は言うべきところは言うべきであると常日頃言っているが、誰も実行しない。僕だけクレーマーと言われる次第である。

本当に粉塵があるし、騒音が深夜まで続く。あの石を切るような音やドリル音は本当に慣れない。電話などまったくできない。

しかし近所の人々は誰も何も言わない。言えないのだとたかを括ってさらに業者は粉塵騒音を出す。
では僕がやろうと、一人で主張しても、やはり無力である。業者はいかにも荒れくれ者と言わんばかりの集団で、直接言っても話にならず、紙に書いても捨てられる。

公的機関に相談しても、こちらが我慢するように諭される。公的機関は事なかれ主義で、仕事を増やさないのが仕事だと考えているようである。
さらに最低でも3回はたらい回しにされ、3時間ほどかけても期待する成果は得られない。裁判を起こさない限り、時間と労力の無駄である。しかし裁判をする余裕はない。
(市民の相談窓口のような公的機関は何のために存在するのだろうか)

さらに悪いことに彼ら土木水道業者には自民党の支えもついている。予算は湯水のように注がれ、不景気知らずである。
いつも生活圏のどこかで道路や水道の工事を行なっている。
ここ数年で公共工事が急激に増えた。コロナ禍でも変わらずに多い。どこにそんな予算があるのだろう? その予算を少しでもワクチン確保に使ったほうがいいのではないだろうか?

僕ら非正規ホワイトカラーにはまったく補助もなく、予算もなく、血の滲むようなコストカットを実行しているのに、夜は国からの予算で豪遊する彼らの騒ぎ声に耐えなくてはならない。
そして、その業者が去った後にはまた人の迷惑などどうでもいいと考える個人や法人が入居することが多い。

迷惑をかけているほうに、政府がお金を与えている構図である。

賃貸料の安い地域など、このように日常的に何かしら問題に悩まされるものである。これは日本中同じなのかもしれない。
しかし土木水道業者の質が少しでもよかったら、随分と救われる。きっとどこかに土木水道業者の質がいい地域があるだろう。

質とはこの場合、極力静かに仕事をし、人の迷惑にならないように粉塵や騒音をできる限り出さない、出したら申し訳なく思う(物が欲しいわけではない)、などの配慮のある業者のことである。

しかし土木水道業者の質をあらかじめ調べるのは至難の業である。

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