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【初心者50シリーズ】chapter09.カメラのメモリーカードと保存形式

カメラのメモリーカード保存形式については
写真撮影の基本中の基本といえます。
\カメラを使う上で欠かせない知識の一つです/

メモリーカードに保存されたデータをうまく扱うことができれば、思い出の写真を長く保存したり、効率的に整理したりすることができます。
また、保存形式によって画像の質サイズが変わってきます。

この記事では、そんな

メモリーカードと保存形式

について詳しく解説していきます。


メモリーカードの種類と特徴

SDカード、microSDカード、CFカード etc.


一般的に使われているメモリーカードには、SDカードmicroSDカード、CFカードなどがあります。

SDカードは一般的なサイズで、カメラやスマートフォンなど多くの機器に対応しています。
microSDカードは、SDカードよりも小型で、スマートフォンやタブレット、ウェラブルカメラなどの携帯機器によく使用されます。

CFカードは、高速転送が可能で、一部のプロ用カメラなどで使用されます。

容量の種類(SDHC、SDXC、UHS-I、UHS-II)

メモリーカードには、容量の種類によってSDHC、SDXCなどがあります。

SDHCは2GBから32GBまでの容量に対応しています。SDXCは32GB以上の容量に対応しています。

また、UHS-IやUHS-IIなどの高速転送規格を採用しているメモリーカードもあります。

速度クラス(Class、UHS Speed Class、Video Speed Class etc.)

メモリーカードには、転送速度を示す速度クラスがあります。

Classは、最低転送速度を示すもので、Class2、Class4、Class6、Class10があります。

UHS Speed Classは、UHS-IやUHS-IIの規格で使用されており、U1、U3があります。

Video Speed Classは、動画の録画に最適化された規格で、V6、V10、V30、V60、V90があります。

フォーマット(FAT32、exFAT、NTFS etc.)

メモリーカードには、フォーマットの種類があります。

FAT32は、WindowsやMac OS Xなどのパソコンで読み書きが可能です。
exFATは、FAT32よりも大容量のファイルに対応しています。

は、Windowsのみで読み書きが可能なフォーマットです。

メモリーカードの特徴と使い分け

メモリーカードには、容量や転送速度、フォーマットなどの特徴があります。
使用する機器に合わせて、適切なメモリーカードを選ぶ必要があります。また、撮影する用途によっても適切なメモリーカードが異なる場合があります。

例えば、容量が大きく高速な転送が必要な場合には、SDXCカードやCFastカードなどが適しています。

一方、小型のカメラやビデオカメラにはmicroSDカードが採用されていることがあります。
また、高速な連写が必要な場合には、UHS-II対応のメモリーカードが必要になることがあります。

さらに、RAWデータの撮影をする場合には、容量が大きく書き込み速度が速いメモリーカードが必要になることがあります。

JPEGデータの場合には、容量が少なくても比較的高速な転送速度のメモリーカードで十分です。

また、カメラ本体の機能を最大限に引き出すためには、メモリーカードの適切なフォーマットを選択する必要があります。

一般的には、FAT32が広く使われていますが、容量が32GBを超える場合にはexFATやNTFSが必要になることがあります。

以上のように、メモリーカードの特徴と使い分けについて理解し、使用する機器や撮影の用途に合わせた適切なメモリーカードを選ぶことが大切です𓃟


デジタル画像の保存形式

JPEGの特徴と利点

JPEGは、圧縮されたデジタル画像の標準的なフォーマットです。

JPEGは非常に一般的で、ほとんどのデジタルカメラやスマートフォンでサポートされています。

JPEGは、デジタル画像を小さくしてファイルサイズを減らすために圧縮されるため、保存スペースを節約することができます。

また、JPEGは画像の品質とファイルサイズを調整することができるため、カメラの設定によって容易に調整できます。

RAWの特徴と利点

RAWは、圧縮されていない、生のデジタル画像ファイルです。

RAWファイルは、カメラが取得したすべての情報を含んでおり、高品質の画像を得ることができます。

また、RAWファイルを後から編集することができるため、白飛びや暗部が塞がったような画像でも、露出や明るさなどを調整して修正することができます。


保存形式の使い分け

JPEGは、一般的な撮影や、画像の共有や印刷などに向いています。

RAWは、写真をプロセス(編集などの工程を踏む)する必要がある場合や、大きな拡大印刷を行う場合、写真を修正したい場合に向いています。

ただし、RAWファイルはJPEGファイルよりも大きく、保存するスペースが必要になるため、使用するストレージの容量に注意が必要です。

また、RAWファイルは、専用のソフトウェアが必要で、編集に手間がかかることもあります。


メモリーカードの保護と管理


ライトプロテクトスイッチ

メモリーカードには、ライトプロテクトスイッチと呼ばれる物理的なスイッチがあります。

このスイッチをオンにすると、カードにデータを書き込むことができなくなります。

この機能を使うことで、誤ってデータを削除してしまうことを防ぐことができます。


メモリーカードの取り扱い

メモリーカードを取り扱う際は、下記のような注意点があります。

  • カードスロットに正しい向きで挿入すること

  • カードを強く曲げたり、落としたりしないこと

  • カードを粘着テープなどで止めたり、書き込み保護スイッチをテープで固定しないこと

  • カードをカメラに挿入したまま、バッテリーやACアダプターを取り外さないこと

  • カードを取り出す前に、カメラの電源を切ること


メモリーカードの保管方法

メモリーカードを長期間保管する際には、下記のような注意点があります。


  • 直射日光や高温多湿な場所を避けること

  • 磁気に弱いため、磁石の近くに置かないこと

  • 静電気にも弱いため、金属製品などとの接触を避けること

  • 袋などに入れて保管し、カード自体が汚れや傷つきを受けないようにすること

  • メモリーカードの内容をバックアップし、不良セクターが発生していないかを定期的に確認すること



データのバックアップ方法

メモリーカードからPCへのバックアップ方法

メモリーカード内のデータをPCにバックアップする方法として、カードリーダーを使う方法と、直接カメラをPCに接続する方法があります。


カードリーダーを使う場合は、カードリーダーをPCに接続し、メモリーカードを挿入して、データをコピーすることができます。

直接カメラをPCに接続する場合は、カメラとPCをUSBケーブルで接続し、PCからカメラ内のデータにアクセスしてコピーすることができます。

オンラインストレージの活用方法


オンラインストレージを利用することで、データをインターネット上に保存し、いつでもどこからでもアクセスすることができます。

代表的なオンラインストレージには、Googleドライブ、Dropbox、OneDrive、iCloudなどがあります。

これらのサービスは無料で利用できるものから、有料のものまであります。

自分に合ったサービスを選び、定期的にバックアップすることが大切です。

ポータブルHDDなどを利用したバックアップ方法


ポータブルHDDを利用することで、データを外付けのハードディスクにバックアップすることができます。

ポータブルHDDは、2.5インチや3.5インチなどのサイズがあり、容量も数十GBから数TBまでのものがあります。
USBケーブルでPCに接続し、メモリーカードからデータをコピーすることができます。

また、最近では、クラウドサービスに自動でバックアップする機能を備えたポータブルHDDもあります。



まとめ


デジタルカメラのメモリーカードは、容量や速度、フォーマットなどによって特徴が異なり、使用目的に応じた適切なものを選ぶ必要があります。

また、データの保護や管理にも注意が必要で、ライトプロテクトスイッチや適切な保管方法を選ぶことが大切です。

さらに、データのバックアップも重要で、カードリーダーやポータブルHDD、オンラインストレージなどを活用して、定期的にバックアップすることをおすすめします📷´-


井上

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