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仕事ストレス解消!『デッドライン仕事術』レビュー

「残業は悪いこと」という一般認識は、ひろく広まったように思える。

たしかに、残業が続くことは、身体的・精神的に大変なストレスを与える。

思いつくかぎり、残業のデメリットをあげてみると、身体的には、長時間座りっぱなしよって腰痛や肩こり、目の疲れなどが発生。

過度なストレスが蓄積されることで、免疫力の低下や、心身の疲れが慢性化し、睡眠不足や偏食に陥り、生活習慣病の発症につながる可能性もある。

自己実現のための時間を削ることになり、やがては仕事へのモチベーションの低下につながる。

さらには、家庭やプライベートの時間が圧迫され、ストレスが増大。

家族や友人とのコミュニケーションが減少し、社会的な孤立感を感じてしまうことも。

こういったデメリットがありながら、なぜ残業をやめることができないのだろうか。

そもそも残業をしない方法を知らないからといえるかもしれない。

そんな「残業をしない方法」を伝授してくるのが、吉越浩一郎氏。

吉越氏は、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの元代表取締役社長で、なんと、19年間も残業ゼロを貫いてきた人物だ。

そして、『デッドライン仕事術』は、吉越氏の残業をしないためのエッセンスをまとめた本。

残業をやめたい人や、仕事の効率をあげたいと考えている人にとって、参考になるはず。

現代社会においては、締切に追われる状況が日常茶飯事であり、常に時間に追われているビジネスパーソンが多い。

そうした状況下において、効率的に仕事を進めるためには、適切な時間管理や優先順位の付け方が欠かせない。

本書では、そうした基本的な考え方に加えて、具体的な方法論が紹介されている。

著者の主張はシンプルで、「すべての業務に締切りを決めて、仕事をしなさい」ということ。

いつも締切に追われているのに、さらに締切を決めるとはどういうことか?と思われるだろうが、「締切に追われないために、締切を決める」必要がある。

なんだか禅問答みたいだが、そうなのだ。

ここで重要なのは吉越氏が「すべての業務」を重視している。

すべての業務に締切を決めることにより、仕事の効率化を計ることができ、なおかつ、本当の締切への見通しもたてることができる。

さらには、振り返りを行うことで自分の能力を正確に計り、次回の締切設定に活かし、成長の実感にもつなげることができる。

仕事のアウトプットは「能力 × 時間 × 効率」で決まるため、時間を固定すれば、効率は必然的に上がるという視点も参考になった。

『デッドライン仕事術』は、現代社会において大きな問題となっている時間管理や仕事の効率化について、実践的な方法論を提供するとともに、ビジネスパーソンが直面する様々な課題についても考えさせられる本。

総じて言えるのは、デッドラインに追われるビジネスパーソンにとって非常に役立つということ。

吉越氏が提唱する優先順位の付け方や時間管理、計画性の重要性は、ビジネスパーソンが仕事を進める上での基本的な考え方であり、本書を読むことで仕事の効率性を向上させることができる。

本書は、仕事の進め方についてのみならず、人間関係やストレス管理など、ビジネスパーソンが直面する様々な課題についても言及。

吉越氏は、仕事において成功するためには、単に仕事をこなす能力だけでなく、周囲とのコミュニケーションや自己管理能力も重要であると述べる。

そのため、本書を読むことで、ビジネスパーソンがより全体的な能力を高めることができる。


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