『他力思考』を読み、AIにやってもらえそうなことを考えてみた
AIの進化には目を見張るものがあるので、AIをうまく活用するために、「他力」について考えたいと思い、手に取った本が『他力思考』。
「ついつい自分ひとりで頑張ってしまう」傾向のある、真面目な人にオススメです。
どんな他力を使うのか
使う他力は7種類あり、「頭脳」「時間」「お金」「手足」「エネルギー」「人脈」「モノ」。
普通に考えると、他の人から使わせてもらえそうもないものばかり。
以下、じっさいに他力を使うには、どのようにすればよいかについて、それぞれの項目に対して簡単にまとめてみます。
人の頭を使う
・何かを教わりたいときは、まずは相手の欲しがるものを提供する
・パーソナルメディアから始める
・専門性がなければ、相手の専門性をブログに書く
・ライバルと仲良くなる
・実際にやったころがある人に、どのように達成してきたかの手順と、最速でやる方法を聞く
人の時間を使う
・一度書いた記事や本などは、他人が時間を使って読む
・クライアントが自学自習
人のお金を使う
・有言実行して信頼を得る
人の手足を使う
・相手の好きxメリットを見極める
・やりたいことx得意なことだけをする
・それ以外は他人に任せる
・仕組みを作る
人のエネルギーを使う
・ロールモデルとなる人の映像を見て、すべてを真似する
・自分の能力をはるかに超えた夢や目標を掲げる
・運のいい人と付き合う
人の人脈を使う
・紹介をお願いしてみる
人のものを使う
・必要なものは借りる
『他力思考』のまとめ
本書は、大きな夢を達成するためには、自分ひとりのちっぽけな力だけではダメで、他力をうまく活用する必要があると分からせてくれる本。
他力は使うものではなく、借りるものであって、相互に貸し借りすることが本質だと教えてくれます。
これはつまり、どうすれば力を借りれるのか?ではなく、どうすれば相手が気持ちよく、力を貸したいと思うか?そのために自分にできることは何か?を考え抜くことだとハッとさせられました。
AIについて考えると
上記「他力」について、AIに代替できるものを考えると「頭脳」と「時間」、そして「手足」の3つが当てはまります。
AIを活用する際には、AI側にとってのメリットを考える必要はないので、どんどん任せることができ、人と比べると心理的ハードルがぐっと下がります。
「頭脳」については、文章生成や、効率的な手順をまとめてもらうこと。
「時間」は、マーケットの調査・分析、そして、自分がアウトプットしたものへの分析・改善策の提案といったことを行ってもらえそうです。
「手足」に関しては、作業をAIに自動化してもらうことが含まれます。
そして、もしかすると、「エネルギー」もあてはまるかもと思い立ちました。
早速、「ぼくを元気づけてくれますか?」とChatGPTに質問をして返ってきた答えが以下。
う~ん。正直なところ微妙です。
今後のAIの発展で変わってくるでしょうが、エネルギーに関しては「誰に言われるか」が重要だからだと思います。
そこで思い立ったのが、「もしあなたがスティーブ・ジョブズなら、どうやって私を元気づけますか?」と聞いてみました。
さきほどの機械的な回答とくらべ、なんだか少し伝わってくるものがあります。
AIの発展によって、歴史上の偉大な人物にアドバイスを求めれるようになるかもしれないと考えると、ワクワクしてきました。