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数あるプログラミングスクールの中で「42 Tokyo」を選んだ理由

プログラミングスクールが大ブーム。

そんななか、YouTubeの広告でもプログラミングスクールの広告が多くうんざりしています。

特のお笑い芸人の小籔千豊が「ええんか、このままで?」と煽ってくるテックキャンプのコマーシャルを見て、「芸人の人にプログラミングをすすめられてもな」と思いましたし上から目線の演出に苛立ちを覚えました。

プログラミングが大人気の理由は以下のもの。
・ITエンジニアは人材不足と言われており、求人も多い
・技術力が高くなれば、給料も高い
・技術力さえあればリモートで働ける
・海外でも働ける

コロナを機に、現在の仕事に違和感を持った人たちが続々とプログラミングスクールに入学しています。

ブームに乗ったつもりはないのですが、そんなプログラミングスクールの中でぼくが選んだのが「42 Tokyo」というフランス発のスクールです。

「42 Tokyo」を選んだ理由

ぼくが「42 Tokyo」を選んだ理由は以下の4つ。

①入学料・授業料が無料

なんといっても入学料・授業料無料は大きいです。

金銭的な面でのメリットに加え、ぼくにとってはモチベーションを保つうえでも「無料」というのは重要でした。

ケチな性分なので、何事も安くまたは無料で済ませることが大好きです。

ふだん書籍などで紹介されるモチベーション維持法は、まずはお金を払い「お金払ったから頑張ろう!」と一生懸命になるというもの。

しかしぼくは「無料だからしっかり学んで得しよう!」と、お金を払わないほうがモチベーションを高く保てます。

本についても、買った本より図書館で借りた本のほうが、得した気分でスラスラと読めてしまいます。

プログラミング学習に関してそもそもの話ですが、パソコンは「個人の解放ツール」としてヒッピーにより発展した歴史があるため、オンラインにはプログラミングを学ぶための無料で教材が溢れています。

だれもが無料で有益な情報にアクセスできる、オープンソースの恩恵です。

このあたりのパソコン文化については『スペクテイター〈48号〉パソコンとヒッピー』がマンガで分かりやすく解説しています。

②腰を据えて基礎から学び、自分が学びたい言語を学べる

「42 Tokyo」では最初にC言語をがっつり学びます。

C言語はコンピューター言語の中でラテン語と言われており、C言語を学ぶと、他の言語を学ぶのが容易になります。

もちろんC言語自体がまだ現役のプログラミング言語なので、C言語を使って何かを作ることもできます。

ぼくの場合、プログラミングを通じてやってみたいことは、アニメ作りに機械学習を応用したいことと、ロボットを動かすことです。

その過程で必要になる言語は主にCとPython。

Cは最初から学んでいるのでよいとして、Pythonも途中から学び始めることができます。

学校がすすむにつれ、途中から自分の学びたい言語を選ぶことができるので、他にやりたい言語がでてきたときにも柔軟に対応できます。

就職や転職に関しても、「42 Tokyo」はコンピューターサイエンスの基礎から学ぶので、短期での就職をゴールに据えていない点もグッときます。

短期でプログラミングを学び転職するというのは、優秀な人はそこからキャリアを築いていけるかもしれませんが、基本的には使い捨て要員として自分を安売りすること。

「42 Tokyo」はあくまでも「優れたエンジニアの育成」を目的をしており、自分で「自発的に学ぶ力」をつけるための仕掛けがたくさんあり(人によっては放置プレーに見えるかもしれません)、人の成長に対して本質的で、非常に好感をもてました。

③ 問題解決型学習

「42 Tokyo」には教科書や授業はなく「問題解決型学習」と呼ばれる学習スタイルを採用しています。

「問題解決型学習」では、課題を自分で調べたり、他の学生と協力して解くことを通じてプログラミングを学んでいきます。

ぼくは「視覚」と「身体」をつかった学習が得意な傾向にあるので、ただ授業をきくというのは退屈すぎて集中力が続きません。

自分でどんどん手を動かしながら、課題をこなす「42 Tokyo」の「問題解決型学習」があっていると思いました。

教科書や授業だけではなく、「42 Tokyo」に先生はいません。

逆に、学生どうしの「42 Tokyo」では学生どうしの教え合いが推奨されています。

個人的な適性でいうと、ぼくは人に教えをこうのも苦にならず、人に教えるのもわりと好きなタイプなので、「42 Tokyo」のカルチャーに向いており貢献もできるかと思いました。

仲間との協力や、ライバルとの高めあいが好きな人に「42 Tokyo」は合っていると思います。

また42には区切られた学期や授業もないので、自分のペースで学べることも大きなメリットです。

(そのかわり、ブラックホールといって、一定期間課題をクリアしないと強制退学になるシステムが存在します。)

④ 42 Tokyoの入学試験に合格したから

合格したことを、学校を選ぶ理由にあげるのはどうかと思われるかもしれませんが、「合格できた=自分に合っていた」だと思うので、理由の一つとして取り上げます。

「42 Tokyo」ではまずWebテスト(簡単なゲーム)を受け、合格したらPiscine (4週間続く入学試験)を受けることができます。

そのPiscineに合格することができたら、晴れて「42 Tokyo」に入学。

「42 Tokyo」の存在をぼく自身が知ったのは2021年の3月でした。

たまたま書店で見かけた堀江貴文さんの『死なないように稼ぐ。』の中で「42 Tokyo」についてふれられていたことがきっかけです。

その時点で、自分がプログラマーの道に進もうとは決めていなかったのですが、とりあえず面白そうだったのでWebテストを受験。

すると翌日に合格の通知がきてテンションが上がると同時に、プログラミング学習に腰を据える覚悟が芽生えはじめました。

そしてPiscineも無事に合格し、なおかつプログラミングも楽しかったので、プログラミング を「42 Tokyo」で学ぶことは自分に合っているのだろうと思います。

最初から「よしっ、プログラマーになるぞ!」という意気込みはなかったのですが、「面白そうだからやってみよう」と柔軟に試してみたのが良かったです。

「42 Tokyo」を選んでよかったと思うこと

①生徒にエンジニア経験者が多い

4週間にわたる入学試験もあり、実力が試されますので合格者の中にはITのバックグラウンドをすでに持っている方もおり、分からないことがあればその方々に教えてもらうことができます。

初心者だけが集まっても解決しない問題を、経験者の方はあっさり答えを知っているケースがあり、とてもありがたいです。

しかも紳士的な方が多く、高圧的な方はいまのところ見かけたことがありません。

②基本的にリモート

「42 Tokyo」では基本的にオンラインでの学習となり、学生同士のコミュニケーションも「Discord」を通じて行われます。

入学してからこれまでは全てオンラインでのリモートでしたが、最近、校舎に行って受けなければいけない「Exam」と呼ばれるテストが復活しました。

ただ、課題の進捗にもよるので、毎週や毎月登校しなければいけないというものでもないので、交通費もかからず気楽です。

③海外への移籍もできる

オミクロン株の流行でどうなるかは分かりませんが、「42 Tokyo」では海外の校舎への移籍も可能です。

「42」の校舎は、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オランダ、フィンランド、ポルトガル、スイス、ベルギー、カナダ、ブラジル、アブダビ、韓国などなど、多数の国に存在。

以下のページの下のほうのマップで、各国の校舎の位置が分かります。

条件を満たせばこれらの校舎への移籍も可能で、国によっては長期滞在する場合、自分でビザの手配をしなければいけませんが、自分も是非経験したいと思っています。

42のこれから

2022年にはドイツのベルリンに新しい校舎が誕生し、42のネットワークは今後も増えていくと思います。

42の認知度が上がるにつれ受験者も増え、レベルが上がってくるかと思うので、まだ知名度が低い時期に自分のような初心者が入学できたのはラッキーでした。

42の環境を最大限に活かし切っていきたいと思います。


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