【アニメ】現代のキーワードは「ぼっち」
今期のアニメは粒ぞろい!
さすがにすべてのアニメをみれていないですが、1話目を見終わった作品が多いので、これからも見続ける作品を決めました。
それが以下の作品です。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
『陰の実力者になりたくて!』
『弱虫ペダル LIMIT BREAK』
『チェンソーマン』
『ぼっち・ざ・ろっく!』
これらの作品を眺めていた時に、ある共通点に気づきました。
それは、主人公の初期設定が「ぼっち」だたということ。
以下まとめてみます。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』:主人公が育った水星では同年代の男女がいない。
『陰の実力者になりたくて!』:主人公はモブを貫き、できるかぎり目立たないようにしている。
『弱虫ペダル LIMIT BREAK』:主人公はオタクで、語り合える友人がいない。
『チェンソーマン』:家族も友人もいない主人公。
『ぼっち・ざ・ろっく!』:陰キャの主人公は、陰キャでも輝けるという音楽にうちこむが、学校では友達ができなかった。
ここで考えたのは、なぜ主人公は「ぼっち」なのかという点です。
まず考えられる点が、現代の「分断」を個人レベルで象徴しているから。
「コロナ」や「格差」、「核家族の増加」、「出生率の低下」などや、インターネットコンテンツの発展により、一人でも楽しめる環境といった外部的な要因。
そして、「不寛容」、「体よりもこころ」、「他人よりも自分」といった内部的な要因も大きくかかわってきています。
簡単にいうと、現代のわれわれは、「ぼっち」になりやすい条件がそろっている時代に生きているといえるのではないでしょうか。
次に考えられるのが、「物語に有利」という点です。
物語に必要なのは登場人物の「成長」。
主人公の初期状態を「ぼっち」にしておくことで、物語がすすむにつれて友人が増えていくので、主人公の「成長」が視覚的にも分かりやすくなります。
また、「ぼっち」ゆえにコミュニケーション能力は高くない主人公も多く、同年代の友人とのやりとりで一喜一憂する主人公の反応も、視聴者は楽しむことができます。
「ぼっち」主人公が多い最後の理由は、その突出した能力を得るための修業期間の存在。
「ぼっち」ゆえに、自分の時間がたくさん持っています。
その時間を使い、それぞれの主人公は何かを極めており、その分野では突出した力を持っているというのがポイントです。
以下、各作品の主人公の突出した力です。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』:子供のころからコックピットが遊び場。シューティングシュミレーションゲームで射撃の腕を鍛えていた。
『陰の実力者になりたくて!』:戦闘力を高め、暴走族狩りをおこない実践訓練。
『弱虫ペダル LIMIT BREAK』:千葉から東京の秋葉原まで、安全制御された自転車で何度も往復。
『チェンソーマン』:デビルハンターとしてデビル退治。
『ぼっち・ざ・ろっく!』:3年間毎日6時間のギター練習。外部発信もしてフォロワーも多い。
今回は時代にもあったキーワードである「ぼっち」に注目して、アニメをまとめてみましたが、今後もキーワードを探していきたいと思います。
それにしても今期のアニメは面白すぎるので、毎週楽しみです。