42のレビューで実際にやること、活用方法
レビューは42の生命線
42 Tokyoでは課題中心の学習がすすめられています。
これはどういうことかというと「先生なし、講義なし、教科書なし」と、従来の教育では当たり前とされていたことを撤廃し、個々人の自主的な課題への取り組みを中心に据えた学習方法です。
机に座って、先生の話を聞いて、教科書を眺めるというのが苦手で、実際に手を動かしながらの学習が好きな人にはぴったりの学習法だと思います。
「先生なし、講義なし、教科書なし」なので、学習の質を決めるのはまさに学生同士の教え合い。
1つの課題に対して、2、3人からレビューを受け、最後に機械による採点があり(機械採点がない場合もある)ます。
合格基準は課題ごとに決まっており、その合格基準よりも点数が超えていれば晴れてクリアとなります。
2、3人の他人と機械のレビューの得点を平均したものが、自身の課題の合計点となるので、機械の採点よりも人からのレビューのほうが重要性が高いといえます。
レビューで実際にやること
レビューの申し込みは、課題を提出した際に行うことができ、自分の都合がいい時間帯に設定することができます。
レビューの開始15分前になると、一応42から「レビューが15分後にはじまりますよ」とメールでリマインドがきます。
開始数分前に、レビューをする人が事前に作ってくれているディスコードの専用ボイスチャンネルに入ります。
そこで、カメラと音声をオンにして、お互い挨拶してレビューが開始。
基本的にはレビューをする側が画面共有をし「提出されたコード」を実際に動かしながら評価をしていきます。
評価を行うための「評価項目」が42のイントラネット上で用意されており、こちらもレビューをする側によって画面共有されます。
ですのでレビューを行う側が画面共有するのは「提出されたコード」と、「評価項目」の2つ。
提出されたコードはワカモレという共用サーバ上でテストしていきます。
レビューを受ける側も自身が「提出したコード」の操作ができるように、tmuxというソフトを使うこともでき(「tmuxセッションを共有する」といいます)ますが、基本的にレビューをする側が提出されたコードを確認していくので、ほとんど行われていません。
レビューを行う側が「評価項目」に従ってコードを確認していき、適宜レビューを受ける側に対しての質問や、理解しているかどうかを確認するために、実際に一部のコードを書いてもらうなどを通じて、評価をしていきます。
レビューの活用方法
● レビューを受ける時は、紙にメモを取る
レビューを受ければ受けるほど、様々な人の意見が聞けるので自身のコードの精度が増していきますが、レビューを最大限活用するためには、レビューで指摘されたすべての項目を拾う必要があります。
パソコンの画面が大きければ、メモ帳などを同時に画面表示させておくことができますが、そうでなければすぐにメモがとれる「紙」の使用をおすすめします。
レビューをする側はレビューが終わった後に、修正が必要な箇所についてイントラネット上でコメントを残さなければいけないので、後ほど修正点を確認することも可能です。
しかしそのコメント内で、レビュー中に指摘されたポイントがすべて列挙されるかどうかはレビューをする側の記憶力頼みな一面も。
特に修正箇所が多い場合、レビューをする側にとってもすべての修正点を挙げることは一苦労です。
ですので自分でもメモをとっておき、コードを修正するときのToDoリストして活用することによって抜け漏れを防ぐことができます。
● 他人のレビューコメントを見る
上述したようにレビューをする側はレビューが終わった後に、修正が必要な箇所についてイントラネット上でコメントを残さなければいけません。
そのコメントは全ての学生がみることができるので、他の人がどんな項目を指摘されているのかを確認することができます。
自分では見落としていた視点を補うことができるので活用しています。
ただ「〜したほうがベター」というだけで、考え方によっては取り組む必要がない記述もあるので、個人の判断が必要となります。
● Discordで他人のレビューに参加
レビューが行われるDiscordのボイスチャットでは、基本的に無関係の人も参加が可能です。
自分が取り組んでいる課題に対して全くわからなければ、他人のレビューに参加し、他の人がどんなコードを書いたのかを実際に見ることができるので学習の手がかりにすることができます。
またどのような評価項目があるのかも確認できるので、コードの精度を高めることも可能です。
なにより、レビューの上手い人のレビューの方法自体を学ぶこともできます。
もちろん他人のレビューなので、レビューの邪魔をするような質問はマナー違反となりますが、あとで直接聞きたい相手に連絡をとって質問することもできます。
レビューと無関係の参加者が、レビューをする側と受ける側の両方が間違えている場合、正しい答えを教えというパターンもあります。
他人のレビューを聞き流しながら、他の作業をしている人もいます。
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