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レビュー『バレットジャーナル』

もともとはノートをたくさん使っていたほうでした。

しかし、Evernoteの登場あたりからデジタルでメモを始めると、いつのまにかノートの活躍は減りました。

最近はNotionを使っています。

Notionの機能には満足しているのですが、デジタルでメモをとっていると目が疲れてきます。

いつの日かおとづれそうな「視力低下」はなによりも恐ろしいもの。

そして、デジタルのメモでは頭への吸収力も低い気がします...

そんなことが重なり、アナログのノートを再度使い始めようと思いたちました。

そこで他の人がどのような使い方をしているか気になり、出会ったのが『バレットジャーナル』。

世界的ベストセラーとなった本なので、前から知ってはいたのですがやっと手に取りました。

本書は「バレットジャーナル」の公式ガイドで、頭のごちゃごちゃが片づけたい人や、仕事の生産性をあげたい人にオススメです。

バレットジャーナル(Bullet Journal)とは?

そもそもバレット(Bullet)とは、箇条書きのひとつの項目をしめす「・」を指しています。

この「・」を多用するので、バレットジャーナルという名前がついています。

考案者は幼少期に発達障害(ADD)の診断をくだされ、日常生活を送るのに苦労した人物。

彼がアタマのなかを整理するためにあみだしたのが、バレットジャーナルです。

必要なのは、1冊のノートと1本のペンだけ。

誰でも今すぐ始めることができ、日々のあらゆる悩みを解決できるとされています。

箇条書きと記号を活用し、今月の予定管理である「マンスリーログ」や毎日の予定管理「デイリーログ」といったテーマごとにまとめることによってノート一冊にまとめます。

記号の使い方

個人的に参考になったのが「記号の使い方」です。

いままではタスクの横にはチェックボックス(□)を書いていましたが、いちいち書くのが面倒だと思っていました。

本書ではタスクはバレット(・)で書くことになるのでシンプルにまとめることができます。

他の記号もまとめておくと、以下のようになります。

○ イベント、経験すること、したこと
- メモ、忘れたくないこと、アイディア
! ひらめき

それぞれのタスクには、以下のような状態をあらわす記号があります

x 完了
< 予定に入れたタスク
> 先延ばしにしたタスク

必要無くなったタスクには横線をタスクの上に書きます。

これらを使いこなせれば、一目でその項目が何を表しているのか知ることができます。

ただ、読むのに時間がかかる...

あえて本書の弱点をあげるとすると、ページ数がおおくて読むのが大変なこと。

全部でなんと407ページもあります。

「バレットジャーナル」の全貌と、簡潔なやり方をまとめるだけならばそんなにページはいらないはず。

しかし本書では、バレットジャーナルが生まれた理由や使い方、その有用性、活用している人の感想や実体験、FAQを余すことなく記載されています。

ですので、ぼくはストーリー部分は流し読みしました。

手書きこそが効率的

紙のノートに手書きをすることは、一見非効率であると思われます。

そして、紙のノートでは検索も簡単にできず、保管方法にも頭を悩まされます。

しかし「ノートに書く」意義は、ノートに書くのが面倒だからこその「情報の取捨選択」にあります。

デジタルデータであれば、いくらでも情報を蓄えることが可能となります。

しかし情報過多である現代には、あえてデジタルと距離をおき、内省する時間を確保することが必要です。

そうすることによって情報を取捨選択し、自分にとって本当に重要なものと向きあい自己実現に向かうことができます。

それに加え、ノートに手書きすることにより「発想の自由度」や「記憶の定着率」をも高めることができるます。

以上のことから、「ノートをとることが結局は効率的である」といえると思います。

おわりに

バレットジャーナルは、以下の『独学の教室』のレビューで紹介した作家・佐藤優さんの「ノート一冊主義」、「ノートは人生の索引」の考えに近いものを感じました。

新しいノート術を試したい人や、頭のごちゃごちゃを整理するにはうってつけです。

さっそくコクヨの100ページノートを買ったので、手書きをはじめていきます。


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