レビュー『朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術』
発信力強化のために手に取った本。
アクセス数を競うPV(ページビュー)至上主義に疑問をなげかけ、読まれたさきにある「つながる」ことを意識しています。
今後メディア事業にかかわる人や、個人で発信をしたい人に参考になるはず。
特徴としては、「スマホで読まれることに特化」している点です。
まずおどろいたのが、テレビをみている人は、一日のうちに平均70分もスマホをながら見しているという統計。
それほどスマホは日常生活にとけこんでおり、パソコンよりも、スマホでのウェブブラウジングの時間が増えています。
そんなユーザーの現状にあわせ、スマホで読まれることに特化しているのが本書。
たとえば、文章開始からオチまでの文字数を250字にすると、スマホの画面一つにおさまるといった工夫や、核心部分はタイトルにいれるといったテクニックが披露されます。
そのほかに、以下のような記事を考えるためのヒントが盛りだくさんなので、ネタ切れしやすい人にも参考になります。
・最も縁遠いものをぶつける
・違和感のある要素を組み合わせる
・専門性をかけ合わせて、戦うフィールドをしぼる
・商品をアピールするさいは、主役を人にする
・地元ネタ
・閉店ネタ
・あえて古いものに目をむけ、社会との接点をさぐる(あずきバーの商品に対するこだわり)
・一日の一部始終を全部書き出す
・身近の気になること、小さな疑問をメモ
・「やってみた」は、誰も体験できないこと、しようと思わないこととの掛け算で強くなる
・猫コンテンツは強い
プロやアマ問わず、有用なアドバイスが満載で、個人で発信している人はもちろん、WEB媒体の運営に携わる人にもおすすめです。
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