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『君たちはどう生きるか』を見てきた

先日、久しぶりに映画館に足をはこんだ。

7月14日に公開されたのスタジオジブリ最新作である『君たちはどう生きるか』を観るためだ。

映画のあらすじ

原作の『君たちはどう生きるか』は、何年か前に一度読んだことがある。

ざっくりいうと「主人公が友人を裏切り、叔父のアドバイスもあり、友人と仲直りする」というストーリーだったと記憶している。

映画には、原作の本が登場するも、原作とまるまるっと同じ内容ではない。

舞台は太平洋戦争末期。

主人公は、牧眞人(まきまひと)という10代の少年。

軍需工場を経営する父親と共に東京を離れ、父の後妻が待つ郊外へ疎開する。

眞人は父の再婚相手を新しい母親として受け入れられないでいた。

そして、眞人は疎開先であった屋敷からすこし離れた場所に、廃墟となった洋館を見つける。

それは眞人の大叔父にあたる人物が建てたもので、大叔父は洋館を建てたのちに行方不明になったと聞く。

眞人は屋敷に現れる謎のアオサギに導かれ、洋館の中へと進んでいく。

圧倒的アニメーション

ナゾがナゾを呼ぶ展開で、観終わったあとも混乱している。

ネタバレになってしまうので、どのようなナゾがあったのかは控えるが、とにかく映像を楽しもうといいたい。

大粒の涙や流血、水などの液体の表現。

ダイナミックな生き物の群れの疾走感。

そしてジブリ十八番のおいしそうな食事シーン。

作画協力に名を連ねているアニメ会社も超一流ぞろいで圧巻。

・ufotable(『鬼滅の刃』)
・Production I.G(『攻殻機動隊』シリーズ)
・スタジオカラー(『シン・エヴァンゲリオン劇場版』)
・スタジオ地図(『竜とそばかすの姫』)
・コミックス・ウェーブ・フィルム(『すずめの戸締まり』)
・スタジオポノック『メアリと魔女の花』

圧倒的なアニメーションの魅力だけでも、観る価値がある作品だ。

劇中、とくに存在感を放っていたのが、アルノルト・ベックリンの『死の島』をモチーフにしたであろう墓。

この絵画はぼくも個人的に大好きなものだ。

オリジナルは5枚存在しており、その5枚については以下の記事が詳しい。

『死の島』は、あのヒトラーが執務室に飾っていたというから驚きだ。

宣伝をしないこと

本作は2022年12月13日に「公開予定日」と、「ビジュアルポスター」が発表されてから、一切の情報が伏せられてきた。

出演者や主要なスタッフのほとんども非公開だった。

「情報が溢れた現代では情報がないこともエンタテインメントになるのではないか」と、プロデューサーの鈴木敏夫氏は語る。

一切の情報が伏せられたことで、かえって関心を集め、どんなものか自分の目でいち早く確かめようと足を運んだ観客も多いはず。

国民的スターである「宮崎駿」、そして国を代表するブランドである「ジブリ」の新作ということで、大御所の新作は、広告なしでも話題になることが証明された作品となった。

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