レビュー『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』
本のデザインが素敵で、ずっと気になっていた本をついに読みました。
それが本書。
「グレイトフル・デッド」の音楽は聴いたことがなく、名前しか知りませんでしたが、彼らがマーケティングの先進性を本書をつうじて知りました。
現在のマーケティングで主流となっている「フリー」から「コミュニティ」を形成していく流れがよく分かります。
「グレイトフル・デッド」はなにがすごいのかというと、超有名な曲やアルバムがないにも関わらず、熱狂的なファン層(デッド・ヘッズ)を持っていること。
SNSがない時代によくこれだけのことができたなぁと、驚かされます。
各章ごとに、「グレイトフル・デッド」の先進的なマーケティング手法をあげ(レッスン)、同じ手法を使って名をはせた企業の例を出し(ケーススタディ)、個人が実践できること(アクション)にまとめてくれています。
文章も読みやすく、凝ったつくりの本で写真も豊富なので、本を読んでいて飽きません。
個人的に響いたのが「ありのままの自分でいよう」というもの。
普通マーケティングと聞くと、「演じる」ことが求められます。
しかし演じた姿をさらしつづけると、ボロででてしまうというデメリットがあるのと、ファンの心をとらえるには、ありのままの本物のほうが効果的ということもあります
本書全体をつうじて、フリーやブランディング、ダイレクトマーケティングといった現代マーケティング理論のさわりを学ぶことができ、個人事業主やスモールビジネスのオーナー、またはマーケティング担当者にオススメです。
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