夫婦で『論語』を読む 夫婦の読書会#8
夫婦で『現代語訳 論語』を読み切った!!
人生で論語の読破に挑戦しようとしたことは2回あり、どちらも途中で断念してしまったのだが、この宮崎市定氏による現代語訳の論語は非常に読みやすく、読書会のためということもいい意味でのプレッシャーも手伝い、人生で初めて『論語』を読み通すことができた。
(漢文と読み下し文は飛ばして読んだ。)
刺さった言葉3選
聖人と呼ばれる孔子のことのなので、政治が乱れたならば、その政治を正すように働きかけろ!と言うかと思いきや、まずは自分の安全の確保せよとの内容で非常にプラグマティックだと感じた。
当時は簡単に命が奪われてしまう時代だったのだろう、まずは自分の安全の確保という基盤がなければ、その他に何もすることができない。
現代であれば、勤める企業や人付き合いにあてはめて考えることができる。
運悪くブラック企業に入ってしまったなら、まずは自分の安全を確保するために、異動、転勤、または退職、転職といった行動を起こすことが大切だ。
人付き合いにおいても、人相の悪い人と迂闊なことを口にしてしまう人とは付き合わないように注意することで、自分の身を守ることができる。
一生涯それを行う価値のあるものは学問や親孝行かと予想したが、「人の身になること」であるという。
確かにビジネスにおいてもお客のことを考えなければ、商品を得ることができずに、ビジネスの継続自体が困難となる。
人付き合いは多いいほうではないが、付き合う数少ない人たちのことでさえもその人の身になって考えているかというとそうではないなと反省した。
まずは、一番時間を多く過ごしている妻のことをもっと考え、妻が好きな料理を作ってあげようと思った。
また、家族である親にもコロナの影響で2年ほど会っていないので、そろそろ実家に帰って顔を見せようと思う。
これはすごい。
人は学んだことを、1ヶ月後には79%のことを忘れているという「エビングハウスの忘却曲線」のことを昔の人は実感していたのだろう。
何かを学んで1ヶ月後に見直す習慣をつけると、確かに記憶へ定着させることができる。
それに、「毎日新しいことを学ぶ」と1日で区切っているのがいい。
毎日新しいことを学ばなければ、結局いつ学ぶのだろうかと問われている気がする。
1ヶ月に1日だけ単発的に新しいことを学んでも、付け焼き刃的で身に付かず、成長に繋がらない。
結局成長とは自分を変えることであり、自分を変えるには、新しいことを学ぶ必要がある。
まとめ
『論語』は人生のアドバイスが詰まっている本で、古典であるがゆえに人間の本質について迫っており色褪せることがない。
妻は現在仕事の人間関係で悩みを抱えているが、人間はいつの時代も変わらないということが論語で証明されたと言っていた。
妻が感銘を受けた文が以下の文だ。
現代では妾と奴隷ということばは、日常的には当てはまらないが、「大事にすればつけあがるし、よそよそしくすれば恨みに思う。」という言葉は、どんな人間関係にも当てはまるものだ。
論語の時代から、そういった人間関係の難しさは変わっておらず、それを打破するためのアドバイスも論語には散りばめられている。
読む人の属性やタイミングによっても、それぞれに響くことばが必ず見つかるはずなので、歳を追うごとにまた読み返したい本だ。
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