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伝えたいことが上手く言えないときは、この本を読め!『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』

会社勤めをしていたとき、もっとも苦痛で、苦手だったのが上司とのコミュニケーション。

こちらの伝えたいことが、相手にまったく伝わらない...

そんな瞬間が、何度あったことか。

会社をやめた今でも、そんな瞬間をたまに思い出す。

いったいどうすればよかったのだろうかと、ふと悩んでいるときにたまたま本書と出会った。

本書を読めば、「言いたいことがあるのにうまく表現できない」をなくせることができる。

もっと早くに出会えていたら!と、はげしく後悔した本だ。

表現力に自信がない人や、発言を求められた時に的を得ない発言をしてしまう人、話が長くなってしまう人におすすめ。

本書の特徴は、ストーリー形式で読みやすく、内容がイメージしやすいこと。

ある食品会社の広報部を舞台に、コミュニケーションが苦手な主人公が、仕事を通じて成長いくさまを描いている。

また、アドバイスが具体的だ。

特に感銘をうけたのは以下の三点。

➀目の前の風景や状況を、アナウンサーのように実況中継

これは、日常的におこなう言語化のトレーニング法の一つ。

とくに、ぼくのように言葉がスラスラと出てこない人にとって有用なトレーニング。

というのも、言葉が出てこないのは、たんに脳にインプットした情報をとりだす習慣が足りていないから。

このトレーニングによって、強制的に言葉をアウトプットをすることによって改善できる。

ほかにも、物を食べるときに、形容詞を使わずに感想を、自分の五感、他人の様子、過去の思い出から語るというトレーニングも紹介されていた。

②5回の「なぜ?」で深堀り

説明・説得力を向上するためのトレーニングだ。

常日頃から、自分の主張や行動について、理由づけするクセをつける。

具体的には、自身の行動や主張に対し、5回ほど「なぜ?」と自問してみる。

すると、ものごとの核心や本質に迫ることができるようになる。

③つねに10個のエピソードを持つ

10個の体験談があれば、人と話すときのネタに困らない。

とくに、人は苦労話が好きで、失敗や挫折を乗り越えた話に勇気づけられるので、こういった内容で、自分の人生の転機になったような事柄をストックしておく。

文字数は、原稿用紙1枚程度にまとめておく。

また、毎朝、その日の話題を仕込むというトレーニングも紹介されていた。

天気や新聞の一面、ニュース、旬なネタ、その日に生まれた人といった話題を持っておけば、雑談にもこまらない。

著者の「ひきたよしあき」さんは、博報堂スピーチライターで、クリエイティブプロデューサー。

本書は、そんな言葉のプロによって書かれた、実践的な改善方法が紹介された良書。

会社づとめをしていると、避けては通れないコミュニケーション。

そんなコミュニケーションに悩む社会人に向けた具体的なアドバイスが豊富なので、自分に合いそうな方法を少しずつ試してみると、効果を実感できるはず。


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