永い後日談のネクロニカ:ドール構築論(基本編)

はじめに

 この記事では、永い後日談のネクロニカを始めたばかりで、ドールの作り方に悩んでいる方向けのドール構築の基本事項に関して触れる。
 ドールは性癖で作るのが一番なのだが、それでも姉妹に貢献したいのが人情というもの。
 ネクロニカは分業が進んだゲームであり、姉妹への貢献とは役割をどれだけ果たせるかにかかっている。今回は、その役割について解説していく。

役割の種類

 役割は主に4種類に分類される。厳密には同じではないのだが、ここではD&Dにおける呼び方「撃破、制御、防衛、指揮」で区別する。

 役割その1:撃破役

 まずネクロニカは戦闘のあるゲームであるからして、敵を倒せなければクリアできない。そのため、絶対に必要になるのが手駒(特に、強力なボス)を倒すことができるドールである。
 定義は複数回使える攻撃マニューバを持っていること。全てのドールはあごとこぶしを持っているため、この役割を果たす事が可能である。
 一般的にはシナジーのあるスキルが多くダメージを伸ばしやすい白兵、次いで肉弾の攻撃マニューバが選択される。
 複数回使えるとはどういうことかというと、例えば武装レベル2にある「手榴弾」はラピッドマニューバであるために、基本的には1ターンに1度しか使えず、この条件を満たさない。しかし、ソロリティスキルの「号令」、レクイエムスキルの「死の手」、ゴシックスキルの「背徳の悦び」などを用いれば再利用が可能であり、これらを活用して何度も攻撃できるのであれば条件を満たすことになる。 

 役割その2:制御役

 こちらは、撃破役がその火力をボスに集中する事ができるように、ボス以外の雑魚を削る、あるいは倒していくドールである。
 定義は撃破役よりも射程の長い、あるいは全体攻撃のできる攻撃マニューバを持っている事である。
 定義上撃破役の定義も兼ねるが、ボスへの火力を出すよりも取り巻きを片付ける事を優先し、単体アタッカーの届かない位置にいる敵を攻撃するか、全体攻撃で纏めて片付ける事になる。
 全ての条件を満たす武装レベル3「アンデッドガン」やそれ以外の射程の長い射撃マニューバ全般、タナトススキル「災禍」が選択されやすい。

 役割その3:防衛役

 こちらは、他の姉妹の重要な役割を持つマニューバやたからものを損傷させないために、手駒からのダメージを引き受けるドールである。
 定義はステーシースキル「庇う」を取得している事。それ以外に盾をする方法はない。
 定義上必ずメインかサブのどちらかにステーシーを選択する必要があるが、それ以外の条件はないため意外と構築の幅は広い。
 ダメージを再生できるゴシックスキル「肉の宴」、何度でも使える防御マニューバであるバロックスキル「再生」などを合わせて取得する事が多い。

 役割その4:指揮役

 これの定義は実に簡単。
 上記3種類のどれにも当てはまらない役割は全てここに分類されるためである。
 その定義上、最も個性の幅が出る役割と言える。また、全てのドールはうでとあしを使用可能であるため、この役割を果たすことが可能である。
 また、アクションマニューバを主軸とした構築を除けばこれのみを役割とすることは無く、他3種類のどれかの役割を合わせ持つ事になる。

構築方法

 上記の役割を踏まえた上で、自分のドールはどの役割を果たしたいのかを考える事から構築が始まる。
この時、実戦的なドールであれば持つ役割は1つまたは2つにするのが鉄則。
また2つの役割を持つ場合であっても、メインの役割を考えた上で、それとシナジーを持つか最低でも相反しないサブの役割を考えていくと良い。
 例えば、指揮と防衛の役割を持つドールを作るのであれば攻撃する事は考えず、逆に制御から撃破までこなすのであれば身を守る手段は不要といった具合である。
 以下にこれに沿った構築例をいくつか挙げていく。それぞれの役割ごとの構築方法は別の機械に。

例① 撃破/制御
ポジション:ホリック…加速する狂気
メインクラス:タナトス…死神、災禍
サブクラス:ステーシー…失敗作
武装:3…カンフー、有刺鉄線、単分子繊維
変異:1…しんぞう
改造:1…ジェットノズル
 3種類の出目上昇スキルと強力な白兵攻撃マニューバによって撃破役として機能し、2種のダメージ上昇マニューバと災禍によって制御もできる。

例② 防衛/指揮
ポジション:コート…看破
メインクラス:ステーシー…庇う、平気
サブクラス:ゴシック…肉の宴
武装:1…カンフー
変異:2…あるびの、よぶんなめ
改造:2…リミッター、ワイヤーリール
 攻撃を引き受けつつ、制御役の全体攻撃に大きな支援を乗せることで取り巻きの一掃を狙う。ワイヤーリールで全体攻撃の範囲内に引っ張り込み、看破で抵抗を許さない。

例③ 指揮/制御
ポジション:ソロリティ…号令
メインクラス:レクイエム…銃神、死の手
サブクラス:ゴシック…背徳の悦び
武装:3…カンフー、二丁拳銃、アンデッドガン
変異:1…しんぞう
改造:1…アドレナリン
 号令を背徳の悦びで再利用し、更に死の手を使う事でいきなり3発のアンデッドガンを叩きこみつつ、姉妹の一斉攻撃で早期決着を狙う。

おわりに

 上の例で挙げたドールはテンプレと呼ばれる構築からあえて外しつつ一定の活躍を見込める例として考えたものである。
 ネクロニカは姉妹の勝利が約束されたゲームである。従って、ドールの構築が強くなくてもそれでキャラロストするような事は基本的に無い。
 それでも、折角生み出したドールには見せ場があったほうが楽しい。それが、ネクロニカで構築を考える理由であろう。
 今後は、それぞれの役割ごとの構築を解説していく予定である。
まぁネクロニカの構築なんてほぼ語りつくされてはいるのであるが。
 

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