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お米を楽しむための「鍋選び」について

ご飯好きの方に一度は試していただきたいのが「鍋」を使った炊飯です。

お鍋で炊いたご飯は、甘みや旨みが引き出され、ふっくらと仕上がります。炊飯器に比べるとやや手間はかかりますが、まるでかまど炊きのようなおいしさが味わえます。

また、鍋によって炊き方や炊き上がりに違いがあるので、自分好みのアイテムを見つけるのも楽しみのひとつ。毎日食べる「ご飯」をとことん極めてみたい方は、ぜひ「鍋炊きご飯」にチャレンジしてみてください。

鍋選びのポイント

基本的には、どんな鍋(フライパン)でもご飯を炊くことは可能です。
おいしさを求める方は、次のポイントを参考にしてみてください。

① 熱伝導性に優れている ⇒ 熱ムラなく全体を素早く加熱できる
② 保温性に優れている ⇒ じっくりと加熱することで甘み・旨みを引き出す
③ 鍋と蓋の密閉度が高い ⇒ 蒸気を逃がさずふっくらと炊き上げる
④ 炊飯量にやや余裕がある ⇒ 吹きこぼれしにくくなる
⑤ 吹きこぼれにくい形状になっている、内面コーティングがされている ⇒ お手入れが簡単

★おすすめの素材は「アルミキャスト」
当ショップでは、おいしさと使いやすさのバランスが良い「アルミキャスト(鋳造)製」の鍋をおすすめします。

アルミキャスト(鋳造)製品は、溶解状態のアルミが金型へ鋳造され自然硬化する過程で独特な結晶組織を形成します。
表面側は熱伝導に優れた固くて緻密な結晶。ゆっくり冷やされる内部は、熱をたっぷり蓄える熱保有力に優れた粗い結晶が特徴です。

熱伝導性と保温性に優れているので、ご飯炊きに最適。土鍋やホーロー鍋に比べて軽く、割れる心配もないので扱いやすいというメリットもあります。

※火を止めた後は、保温効果が徐々に落ちていきます。長い時間保温したい場合は「保温ジャー」や「おひつ」をご使用ください。

★鍋の形状や特徴をチェック
吹きこぼれのしにくさや、鍋と蓋の密閉性、内面コーティングの有無など、商品選びの条件を明確にしておくと、ご自分に合った商品が探しやすくなります。

★サイズや炊飯量をチェック
商品の炊飯量として書かれている「○合」は、一般的に最大で炊ける量を表しています。
毎日使うご飯鍋にするなら、炊きたい量プラス1合くらいのサイズがおすすめです。容量に余裕があると、少し多めに炊きたいときにも使えますし、吹きこぼれもしにくくなります。

お鍋のタイプについて

炊飯に向いている鍋には、いくつか種類があります。それぞれの特徴や調理法の違いをチェックし、ぜひご自分にあったものをお選びください。

・「文化鍋」…炊飯用の鍋で、吹きこぼれしにくい設計が特徴
・「吉岡鍋(万能鍋)」…無水調理もできる密閉性の高い鍋
・「圧力鍋」…高温・高圧で加熱し、短時間でおいしく調理ができる鍋
・「トースターごはん釜」…トースターでご飯が炊ける小型の鍋

1.「文化鍋」について

「文化鍋」は炊飯用のアルミ鋳造鍋です。深型で、おねばが吹きこぼれにくいように、蓋が鍋の縁よりも低く、内側に収まるように設計されています。

アルミキャスト(鋳造)製の厚手調理器なので、鍋全体を均一に加熱し、ご飯をふっくらと炊き上げます。鍋底は厚みがあるので、熱しやすくて冷めにくく、熱ムラも少ないのでじっくりと煮込む料理にも最適です。

文化ごはん鍋 ガス火用

文化ごはん鍋_単品_wm750x500

文化ごはん鍋」は、18cmと20cmの小さめサイズ。内面はふっ素樹脂コーティングなので、こびりつきにくくお手入れが簡単です。

【おすすめ度】
熱伝導性と保温性:★★★
鍋と蓋の気密性:★★
お手入れが簡単:★★★

■ サイズ:18cm(3.5合)、20cm(4合)
■ 対応熱源:ガス火
■ 内面加工:テフロン(TM)プラチナ加工
■ ポイント:コンパクトなサイズ感。2合~3合くらいの炊飯用におすすめ。

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DX文化鍋 ガス火用

DX文化鍋_wm750x500

DX(デラックス)文化鍋」は、18~24cmまでのサイズラインナップが魅力です。ご飯を炊く量に合わせてサイズをお選びいただけます。
内面コーティングがないタイプなので、おこげを作りたい方にもおすすめ。

【おすすめ度】
熱伝導性と保温性:★★★
鍋と蓋の気密性:★★
お手入れが簡単:★★

■ サイズ:18cm(3.5合)、20cm(4合)、22cm(5.8合)、24cm(7.7合)
■ 対応熱源:ガス火
■ 内面加工:なし
■ ポイント:全4サイズ。炊飯量に合わせてサイズが選べる。

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2.「吉岡鍋(万能鍋)」について

吉岡鍋とは、重めの蓋で密閉し、食材の水分のみで料理ができる万能調理器です。考案者の吉岡輝勇さんの名前が由来となっています。

炊く・煮る・蒸す・茹でる・揚げる・炒める・焼く・オーブン調理(天火)と、さまざまな調理がこなせるので1台あると重宝します。

熱伝導に優れたアルミキャスト製で、ほどよく重みのある蓋が、ウォーターシール効果で鍋をしっかりと密封します。蒸気を逃がさず、旨みやビタミン・ミネラルなどの損失も少ないので、ご飯もおいしく炊き上がります。

HAMON IH対応/ガス火用

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HAMON」は、蓋のデザインが特徴的な万能鍋です。内面はお手入れしやすいセラミックコーティング。1合~3合の炊飯用に最適です。

【おすすめ度】
熱伝導性と保温性:★★★
鍋と蓋の気密性:★★★
お手入れが簡単:★★★

■ サイズ:21cm(3合)
■ カラー:青墨(ガス用)、薄桜(ガス用)、しろがね(IH用)
■ 対応熱源:IH、ガス火
■ 内面加工:セラミック塗膜加工
■ ポイント:デザイン性が高く、さまざまな調理に活躍。

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あわせ釜 ガス火

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あわせ釜」は、釜を思わせる深さのある本体と蓋でできています。
本体と蓋がぴったりと合う設計になっているので、うまみを逃さず食材がぐっとおいしくなります。

【おすすめ度】
熱伝導性と保温性:★★★
鍋と蓋の気密性:★★★
お手入れが簡単:★★★

■ サイズ:20cm(3合)、24cm(7合)
■ 対応熱源:ガス火
■ 内面加工:セラミック塗膜加工
■ ポイント:蓋はフライパンにもなって便利。2サイズから選べる。

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3.「圧力鍋」について

通常よりも高い気圧で調理をすることで、調理温度を100℃以上の高温に保つことができる圧力鍋。

高圧・高温で調理をすると、白米はかまど炊きのように甘みがあって、もっちりした食感に。うまく炊くのが難しい玄米も、ふっくらと柔らかく仕上がります。

また、硬い食材や煮込み料理も短時間で調理ができるので、忙しい中でもおいしい手料理が作りたいと思っている方におすすめです。

EGGFORM圧力鍋 IH対応

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EGGFORM圧力鍋」は、たまごのフォルムから導き出された、シンプルで美しい圧力鍋です。内面形状を曲面加工にしたことで、熱や蒸気の対流が起起こりやすく、素材を包み込みながらおいしく調理します。

【おすすめ度】
熱伝導性と保温性:★★★
鍋と蓋の気密性:★★★
お手入れが簡単:★★

■ サイズ:3.0L(4合)、4.2L(7合)
■ 対応熱源:IH、ガス火
■ 内面加工:ふっ素樹脂塗膜加工
■ ポイント:シンプルで美しいデザイン。コンパクトなサイズ感。

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リブロン圧力鍋 ガス火

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昔ながらの鋳造技術で丁寧に造られる「リブロン圧力鍋」は、丈夫で長持ち。日本製らしいレトロな見た目で、使うほどに愛着がわきます。

高圧オモリ(黒)と低圧オモリ(赤)の2種類がついているので、お好みに合わせて使い分けができます。(白米には低圧オモリがおすすめです)

【おすすめ度】
熱伝導性と保温性:★★★
鍋と蓋の気密性:★★★
お手入れが簡単:★

■ サイズ:2.8L(4合)、4.5L(8合)、5.5L(9合)
■ 対応熱源:ガス火
■ 内面加工:硫酸アルマイト加工(※ふっ素樹脂コーティングではありません)
■ ポイント:2種のオモリで炊き上がりが調整できる。

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4.「トースターごはん釜」について

「トースターごはん釜」は、トースターで 「羽釜」 と「かまど」の炊飯を手軽に実現する1合炊きのごはん釜です。

熱伝導性の高いアルミ鋳物の蓋と本体がピッタリと合わさって内部を均一に加熱し、高温の蒸気を逃がさない事で、ツヤと甘みのあるおいしいご飯が炊きあがります。

トースターを使えば火加減を気にする必要もないので、とっても楽ちん。コンパクトな1合炊きサイズは、一人暮らしの方にもおすすめです。

ウー・ウェン ワンズポット

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ワンズポット」は、少ない分量でもちゃんと作って毎日健康な生活をしてほしい、料理家ウー・ウェンさんのそんな想いから誕生した調理道具シリーズです。

【おすすめ度】
熱伝導性と保温性:★★★
鍋と蓋の気密性:★★
お手入れが簡単:★★★

■ サイズ:14cm(1合)
■ カラー:ビターオレンジ、ビターグリーン
■ 対応熱源:トースター
■ 内面加工:2層ふっ素樹脂塗膜加工
■ ポイント:手軽に1合分のご飯が炊ける便利アイテム。

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ご飯の炊き方について

今回ご紹介したアイテムの基本レシピをご紹介します。付属の取扱説明書やレシピにも記載がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

◎基本のレシピ(文化鍋、万能鍋)

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【作り方】
① 米を研いで、水につけておきます。
(夏場は30分以上、冬場は1~2時間)
② 米と水を入れた鍋に蓋をして、中火で加熱します。
③ 沸騰したら弱火にして12~13分加熱します。
④ 火を止めて、10~15分蓋を取らずに蒸らします。
⑤ 鍋の縁からしゃもじを入れて、さっくりと全体を混ぜます。

《 ワンポイントアドバイス 》
※おこげを作りたいときは、③の後に5~10秒ほど強火にかけます。
強火にすると内面コーティングが痛む原因になります。おこげを作る場合は、コーティングなしの鍋をおすすめします。
※炊き上がったご飯は、おひつ(または保温ジャー)に移してください。しばらく鍋に入れておくときは、きれいなふきんをかけてから蓋をします。
※金属製の取っ手は、加熱後に熱くなります。蓋を開ける際には鍋つかみ等をご使用ください。

◎基本のレシピ(圧力鍋)

白米オリジナル_wm750x500

【作り方】
① 米を研いで、水につけておきます。(30分ほど)
② 米と水を入れた本体に蓋をセットし、強火で加熱します。
③ オモリが動いたら弱火にして4~5分加熱します。
④ 火を止めて、10~15分蒸らします。
⑤ オモリを取って蓋を開け、さっくりと全体を混ぜます。

《 ワンポイントアドバイス 》
※低圧オモリがある場合はそちらを使用します。高圧オモリを使用する場合は、オモリが動いたら火を止めてください。

◎基本のレシピ(ワンズポット)

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【作り方】
① 米1合を研いで、水につけておきます。(30分ほど)
② ワンズポットに①の米と、水を水位線まで入れます。
③ 蓋をして、トースターで10分加熱します。
④ トースターに入れたまま、15分蒸らします。
⑤ 蓋を開け、さっくりと全体を混ぜます。

《 ワンポイントアドバイス 》
※蒸らしている間は、トースターの蓋を開けないでください。余熱で調理が続いています。
※上記は、1000W(250度以下設定)のトースターを使用したレシピです。
※トースターの機種によって炊き上がりは異なりますので、温度や時間の調整を行ってください。
※金属製の蓋は、加熱後に熱くなります。蓋を開ける際には鍋つかみ等をご使用ください。

◎お米と水の量の目安

お米1合(150g・180ml)に対して、お水の量は1~1.3倍(180ml~234ml)くらいが目安とされています。
お米や鍋の種類によっても多少違いがありますので、取扱説明書をよく読み、水加減を行ってください。

・新米…やや少なめ(5%程少なめ)
・無洗米…やや少なめ(5%程少なめ)
・古米…やや多め(10%程多め)
・玄米…多め(15%程多め)

まとめ

「鍋炊きご飯」の魅力は、炊き方や水加減を自分で細かく調整できる点です。手間がかかって難しそうと思うかもしれませんが、おいしさを追求していく作業には楽しさもたくさんあります。

「今日はうまく炊けた」「明日はもうちょっとこうしてみよう」そんな試行錯誤がある日々も、案外いいのかもしれません。

丁寧な暮らしの第一歩として、毎日食べる「ご飯」をお鍋で炊いてみてはいかがでしょうか。

※2021年9月現在の情報です。商品の取り扱いやデザイン、仕様などについては変更となる場合がありますので、あらかじめご了承ください。