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韓国文学翻訳

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#文学

シン・ヒョンチョル『没落のエチカ』より

私はいつも没落したものたちに魅了されてきた。人生のある曲折において、一瞬ですべてを失うも…

幽霊3(イ・ヨングァン、1965~ )

朝刊は訃音のようだ ひとがしきりにしにつづける ひとではないとみなして ころしたのであろう…

「広い広い背中があり」

「広い広い背中があり」 イ・ビョンリュル(1967~) 紙さばきのうまい人になりたかったり …

「遠くにいても恋である」

「遠くにいても恋である」 ジョン・ユンチョン(1960~)  たった今眼前に見えなくたって恋…

「六法全書と革命」

六法全書と革命[1960年作] 金洙暎 既成の六法全書と基準として 革命を望むものは馬鹿者だ 革…

「おめぇを失って」

「おめぇを失って」 金洙暎(キム・スヨン、1921~1968) おめぇが居なくとも俺は生きるぞ …

「私を、あなたは」

「私を、あなたは」 カン・ジョン(1971~) 忘れないで さらにたくさん忘れなければいけない時が来ますよ あなたの記憶のなかに咲く花とは言わないで もっと大きくて広い 花びらたちをあなたは忘れるべきでしょう 私はあなたにあげるものがなかったのです 血も涙も自分のものは一つもない私の肉塊をあなたが引き取られたら 愛しているといったことはありませんでしたね あなたの唯一な愛でありたかった 私を、なき宇宙となき海の底で息づこうとするあなたは探したく なかったのでし