麻雀 関西三麻(サンマ・三人麻雀)について
どうも。
最近麻雀に触れる機会が多く、これまでの自身の麻雀について振り返ることが多いです。
麻雀を覚えてからかれこれ20年以上、自身の麻雀スタイルに大きく影響を与えたであろう、関西三麻(サンマ)についてツラツラと書いて行こうかと思います。
【関西三麻とは・・・?】
細かい説明は面倒なのでアレですが、昨今大ブームの例のルールです。
萬子の2〜8使用せず、索子と筒子の5が全部赤(ドラ)・華牌4枚のドラがデフォで16枚、裏ドラ込み20枚の、脳みそが痺れる系の、アレ。
私がやっていた関西三麻のルール
私にこのルールを教えてくれた方は『祇園ルール』と言っていました。
祇園で遊ぶ人が、短時間で沢山お金を使うためのルール、ってことらしいですw
三麻はお店毎にルールに微妙な違いがあって把握するのがなかなか難しいんですが、京都〜山科〜草津のJR琵琶湖線沿線のお店(マーチャオ除く)なら、
大体このルールで打てるんじゃないかなと思います。
大体の部分は関東のマーチャオ3人打ちと共通してます。
(太字の部分は相違点。結構この部分が重要だったりする)
・35,000点持ち ⇨ 40,000点返し
・終了時40,000点のクビあり(クビなしは−10P)
・トビ・箱下あり(トビ時はトバし者に10P)
・完全先付け(ナシナシ)※王手飛車はあり
・東東まわし
・北は誰の役牌でもない
・テンパイ連チャン(1本場につき1,000点増し)
・ドラ表示牌横までのツモり切り
・ツモ損なし
・符計算あり
・ツモピンなし
・フリテンリーチなし
・リーチ後の暗カン忘れは流局後チョンボ
・特殊役
4枚使いチートイ、萬子の混一色(役満)、大車輪(メンチンチートイ)・流し役満とか良くある役は採用されてます。四連刻・三風・小車輪とかはなかったかな。
華牌3枚 (一人で3枚抜く) ⇨ シーズン・ドラ3で満貫確定
華牌4枚(一人で4枚抜く) ⇨ 役満 ※後述あり
カラス(リーチのみの出アガリ)⇨ 跳マン ※後述あり
この辺りが珍しい部分かと。
【基本戦略】
基本戦略と謳ってみたけど、そんな高尚なことは書けませんw
先述のルールの相違点をベースにどんな思考で打つかって話をいくつか。
・牌効率と押し引き
三麻は運ゲー?そんなことありません。明確に腕の差が出ます。
なんでもかんでも染めたり、役満狙うゲームはありません。
最大効率で手作りして最速でテンパイしてアガるゲームです。
ドラが16枚あるので自然と打点は付いてきます。
ツモ損なし・ツモり切りなこともあり、押し得な場面が多いです。
特に親番の時は、放銃してもツモられても支払い点数があまり変わらんやろってことで、子方のリーチなぞ無視してゼンツすることも多くなります。
で、追っかけられて親倍とかに刺さるんよ・・・。
運ゲーだしクソゲーだわ・・・。
・クビとトビを意識する
このルール、着順に意味はありません。クビがあるかどうか、誰かをトバすか、誰かにトバされるか。それだけです。
基本的には押し得なことが多いので、脳死でゼンツでも問題ないですが、全員の持ち
点を意識して、押し引き・リーチ判断を細かく変えていくことが重要。
「リーチしてツモったらクビができる(or 誰かをトバせる)」って局面は結構多いので、そこの選択を間違えないように。もちろん逆も然りです。
ちょっと流れ論的な話になりますが、三麻は理不尽に攻撃を受け続け、ただただ耐えなければいけない時間やシーンが結構あります。
そんな時に「どうにもならん」と粗い打牌をするのではなく、損失を最小限に抑える打牌選択を的確に行う必要があります。
その辺が極まってくると「小さくトブ」技術が身につきますw
・ナシナシ(完全先付けに)対応しろ!
関東マーチャオの3人打ちと一番差を感じるのがこの部分。
三麻のアリアリは運ゲーを加速させる装置であり、回転率優先のフリー雀荘には非常に適したルールだと思います。
でもやっぱり三麻はナシナシが好きです。マーチャオもナシナシの店舗関東に作ってくんないかな。
ナシナシとアリアリでそんな変わらんって意見もありますが、手牌読み・打点読みのレンジがそこそこ変わってくるんでね。
例えば5ソー・5ピンのポンが入った時、ナシナシだとホンイツ(チンイツ)・トイトイ、という手役が浮かび上がってきますが、アリアリだとなんでもあるからね。
・ダブ東は第一打(もしくはテンパイ時)に切れ!
通常は東南まわしが多いかとおもいますが、東東まわしが主流でした。
何が違うの?と思うかもしれませんが、簡単にいえば「親がずっとエラい」です。
東は常にダブ東になりますので、親のエラさが加速します。
4人打ちのセオリーとして語られることが多いダブ東第一打ですが、字牌の切り順の本質は「鳴かれたら都合の悪い順に切る」だと思います。
配牌時に手役構成に必要なさそうだったら、重ねられる前に打ち、鳴かれたら引き気味に進行。道中で引いてきたらテンパイ打に。そんな感じで打っておりました。
・縦の意識とっても大事!
三麻はチートイがとっても強いです。ドラドラでマンガン扱い、華牌で打点アップ、4枚使いも絡めた変則待ち、などなど。
チートイ以外でも、安易にリャンメン固定などをせずに、
縦の受けをきちんと残すことを意識すると良いかと。
どの受けを残すかってのは簡単に解りゃしないよ、って話なんですが、
手牌読み・山読みの精度を上げて、山に何が残ってるかってのをきちんと予測して打つ意識が重要です、って話。
こればっかりはここには書ききれないので・・・(逃げ)
・上から下まで、あるんだよ
これは守備のお話で、例えばリーチに2−5ピンが危ないと思っている時は
8ピンも当たりだと思った方が良いよ。的な話。
三麻はスジの本数が12本しかありませんが、この考えだと6本しかありませんw
一体どうしたら良いんでしょうかw
まぁ実際に6本だから1スジ押す毎に16〜17%当たるなんてことは無く、
シャボや単騎もありますので、どうかご安心を。
【特殊役・チップ・4人回し】
ここからは、このルールならではの部分。
・特殊役(シーズン)
華牌を一人で3枚抜いた時点で役が確定します。シーズンとか3華(サンハナ)とか色々言ったりしますが、この時点で役・ドラ3でマンガンが確定します。
また役確定後なので、どこからでも仕掛けられます。完全先付けのルールだと結構強力。
そしてこの役の本当の強さはこの次。
・特殊役(オールシーズン)
はい、4枚抜いたら役満です。やったね。
なので3枚抜かれた時点で4枚目が見えていない状況だったら、他家は全力で上がりに行くか、点数状況に余裕があるなら差し込みが発生します。
4枚目引かれて役満になる前に誰でもいいから上がれ、ってな感じです。
三麻で差し込みが見られる状況ってそんなに多くないんですが、大体が役満確定していたり危険性が高い時に発生します。流し役満とか。
発生頻度はこの華牌絡みの時が圧倒的に多い。そもそも流し役満はほとんど成立しないけどね。
とまぁここまで書いたけど、この役の本当の恐怖はもう一段階あるのよね。
・特殊役(オールシーズン・その2)
先ほど「4枚抜いたら役満」と書きましたが、厳密にいうと違います。
3枚でも、2枚でも、なんなら1枚抜くだけでも役満になる可能性があります。
どんな時そうなるかというと、ドラ表が華牌の時、です。
ドラ表が華の場合は 3枚抜けば役満になります。
カンが入ってドラ表に華牌が2枚並んだりしたらもう激アツ。2枚抜いてりゃ役満。
要するに「その局抜ける華牌を一人で全部抜いたら」役満ってことです(要せている気がしない)。
華牌は完全にチートというかバランスブレイカーです。
ツモ抽選受けつつ打点上昇できて、簡単にマンガン・役満目指せるわ。
でもこの華牌の存在があるからスリリングな展開が生まれるので、本当扱いに困ります。でも、しゅき・・・。
・特殊役(カラス)
リーチのみで出上がりすると、跳マン扱いとなります。
裏込みで20枚ドラがあると中々リーのみは難しく、
無理にドラを切り飛ばしてカラスを狙ったところで、
華牌持ってきた時点で目論見は崩れます(華牌は河に捨てられない)。
まぁそんな滅多に狙うことも上がられることもないけど、
華が全見えの状態で華を抜いていない所からリーチ入って、
自分の目からドラが結構見えてる、役牌もこれといって当たりそうにない。
みたいな場合にちょっとだけ警戒します。
打点的な魅力もボチボチあり、チップ的にもそこそこ美味しい役ではあります。
・チップ
ご祝儀的な話。
打点的には激しい動きをしますが、チップはそこまで動かない印象。
基本は一発・裏だけ。5が全部赤だから勘違いしちゃうけどね。
あとは役満と特殊役。本役満・数え役満・シーズン・カラスで微妙に枚数が違います。
※結構うろ覚えなので、後で訂正するかもしれません。
本役満 ⇨ ツモ:4枚オール(1枚) ロン:6枚・2枚(1枚)
数え役満・シーズン ⇨ ツモ:2枚オール(1枚) ロン:3枚・1枚(1枚)
カラス ⇨ ロン:4枚・2枚(1枚)
ロン上がりの際に、放銃していない人間にもチップ支払いが発生するのが特徴。
例えば国士無双放銃したら、放銃者が6枚、もう一人が2枚をアガった人に支払います。なので、役満は協力して全力で潰すのです。
カッコ内の数字は何かって?それはこの次。
・4人回しが面白い
一局毎に一人抜け番にして4人回しで三麻をやることも結構あります。
抜け番者は、脇の手配を見たり、マンガ読んだりしてるんですが
回転が速いのでそれ程待ちません。サクサク進みます。
何なら誰かが飛ばされたりして、抜け番中に終わったりしてます。
クビがあればまだマシですが、東発抜け番、親が連チャンして飛ばし終了。
座ってタバコ吸ってたら−15食らってた、ってなことも割とあります。
それに加えて、先ほどのチップの項、カッコ内の数字は抜け番者が払う枚数です。
その局参加してないのにチップだけは抜かれるという鬼畜ルールw
4人いるけど4人打ちはたるいな・・・って時に是非。
【最後に】
よく、「三麻をやるとバランス崩れる」「三麻をやるとヨンマ下手になる」などという意見がありますが、私の感想は逆です。
やればやるほど、踏み込みと引き際のバランスが取れていくし、手牌読み・山読みの技術は4人打ちへの大きなフィードバックとなります。
未体験の人はどんどんやるべき。
書きながら、あんなこともあったなー、とか色々思い出すことはあるんだけど、
書けないことだらけになってきたので、ここらでおしまいです。
もし関東近郊で、この「祇園ルール」で打てる店知ってるよ!って人いたら、コメントください。
それでは皆さんも良き麻雀(三麻)ライフを!
いつか鳳凰卓で打つ、その日のために、みなさまの愛をお待ちしております。