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養生訓 巻第八 養老 鳳凰堂流解釈㉗


原文を現代文に改変

老人はつねに盤坐して、凭几(しょうぎ)をうしろにおきてよりかかり坐すべし。平臥を好むべからず。

鳳凰堂流意訳

老人はつねにあぐらをかいて坐り、床机をうしろにおいてよりかかって坐わる方が良い。横になって休んでばかりでは宜しくない。

鳳凰堂流解釈

あぐらをかくと、骨盤は後傾し、股関節と離れやすい上に腰椎が後弯して固まりやすいのでお勧めではありません。

確かに横になって休んでばかりでは良くありませんが、

鳳凰堂では、高齢者だからこそ動きが悪くなった部位を少しでも動かしておく必要があると考えています。

学者の経験不足による見解の狭さが露呈したところで養老が終わるのはちょっともったいない気がしますが、総じて養老に関しては、貝原益軒は儒教の孝にばかり集中し、本人の身体を寿命まで維持させると言う意味での養老としては物足りないものになっていると考えられます。


養生訓巻第八鳳凰堂流解釈 終

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