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鍼灸大成 巻一 鍼灸直指 鳳凰堂流解釈⑳


原文

帝曰:六腑之咳奈何?安所受病?

曰:五髒之久咳,乃移于六腑。

脾咳不已,則胃受之,胃咳之狀,咳而嘔,嘔甚則長蟲出

肝咳不已,則膽受之,膽咳之狀,咳嘔膽汁

肺咳不已,則大腸受之,大腸咳狀,咳而遺矢

心咳不已,則小腸受之,小腸咳狀,咳而失氣,氣與咳俱失

腎咳不已,則膀胱受之,膀胱咳狀,咳而遺溺;久咳不已,則三焦受之,三焦咳狀,咳而腹滿,不欲食飲。

此皆聚于胃,關於肺,使人多涕唾,而面浮腫氣逆也。

帝曰:治之奈何?

岐伯曰:治髒者治其俞;治腑者治其合;浮腫者治其經。

鳳凰堂流意訳


帝は言った。六腑の咳とはどのようなものか。どのような病か。

岐伯は答えた。
五臓の咳が長く続くと、六腑へ移行します。

脾咳が止まらなければ胃に移ります。

胃咳は、咳をすると嘔気が出て、酷ければ長い虫が出てきます。

肝咳が止まらなければ胆に移ります。

膽咳は咳が出ると胆汁を戻します。

肺咳が止まらなければ大腸に移ります。
大腸咳は咳をすると便を漏らします。

心咳が止まらなければ小腸に移ります。
小腸咳は咳をすると氣を失います。
氣と咳共に失います。

腎咳が止まらなければ膀胱に移ります。

膀胱咳は咳をすると遺溺が起こります。

更に長く咳が止まらなければ三焦に移ります。三焦咳は咳をすると腹滿し、食欲不振となります。
これらは胃に集まり、肺が関与して涕唾を起こすので浮腫となり氣逆が起きています。

黄帝は言った。どんな治療法があるのか。

岐伯は答えた。臓を治療するならその俞穴を治療し、腑を治療するならその合を治療します。浮腫に対してはその經を治療します。

鳳凰堂流解釈

五臓の咳の次は六腑の咳について。

情報が少ない為、これだけで決めるのは推奨できませんが、参考にはなります。

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