見出し画像

養生訓巻第二総論下 鳳凰堂流解釈⑫


原文を現代文に改変
人、毎日昼夜の間、元気を養う事と元氣を損なう事との、2つの多少を比べみるべし。
衆人は1日の内、氣を養う事は常に少なく、氣を損なう事は常に多し。養生の道は元氣を養う事のみにて、元氣を損なう事なかるべし。もし養う事は少なく、損なう事多く、日々積もりて久しければ、元氣減りて病生じ、死に至る。この故に衆人は病多くして短命なり。限りある元氣を持ちて、限りなき欲をほしいままにするは、危うし。

鳳凰堂流意訳
毎日昼と夜、元気を養う事と元氣を損なう事との、2つの多少を比べみる事が大切。

一般的には1日の内に氣を養う事は非常に少なく、氣を損なう事は非常に多い。

養生の道は元氣を養う事だけで、元氣を損なう事がないようにする事。

もし養う事が少なく、損なう事が多く、それが日々積もって長い期間が過ぎれば、元氣が減り病が生じ、死に至る。

このような理由で一般的には病が多く短命となっている。

限りある元氣を使って、限りない欲をほしいままにするのは危険な事なのである。

鳳凰堂流解釈
最近診せていただける方に良く話すのは、ご両親からいただき、ご先祖様から繋ぎ、地球や日本があるから、この100年の間使える最高の車として、借りている身体があなたの身体ですよ。

決してあなただけのものではないので大切に使ってくださいね、と言っています。

身体が強い、若いときには分かりませんが、年老いてからでは遅いので、自分の身体を使って若い人に教えてあげるのが貝原益軒が書いた養生訓であり、私の務めだと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?