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養生訓 巻第八 灸 鳳凰堂流解釈⑭


原文を現代文に改変
項のあたり上部に灸すべからず。氣のぼる。老人氣のぼりては、くせになりてやまず。

鳳凰堂流意訳

項のあたり上部に灸をしてはいけない。氣が上る。

老人は気が上ると癖になって頻繁に起こる。


鳳凰堂流解釈

鳳凰堂流解釈

項の付け根(頚椎7番)は大椎と呼ばれ、
陽気があつまる大きなツボ

鳳凰堂は頚椎全般を一つの太極(枠)として頚椎7番は腎気が宿り、1番は心気が宿ると考えます。

周易を主体として考えると、あらゆる部位に太極を作り、そこから両儀(陰陽、2)、太極陰陽(3)、四象、五行、八卦と分け、全体と部位の気の偏在を診る事ができるからです。

項は上半身(上焦)の中でも顔面に近い繊細な部位である事や項自身に経穴はない為、禁灸であるのは当然ですが、推拿や鍼は可能です。

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